12月下旬になって、さいたまでも日の出頃の気温が0度になってきました。
冬ツーリングへの出発を早朝にすると、バイクにも人間にも厳しい季節です。
で、真冬のツーリングでの防寒対策としてコミネの電熱つま先ウォーマーを買いました。今まで電熱物はほとんど使ってこなかったのですが、気合と根性が年齢とともに減ってきて、とうとう使わないといけない感じになってきました。
この記事では、実際に使ってみて感じたことをレビューします。
真冬ツーリングでの防寒対策でコミネの電熱つま先ウォーマーを買った
正確な商品名は、EK-303 USBエレクトリックトゥーウォーマーです。商品名にUSBが入っているように、USB電源での駆動です。汎用のモバイルバッテリーやバイクにUSB電源をつけている人であれば、すぐに使えます。
最近増えてきた、7.4Vのバッテリーや12Vは使えないです。
温度調節は3段階。強・中・弱ですね。切り替えは簡単で、電源ケーブルにスイッチがついています。本体じゃないから、電源オンオフや温度調整の変更はすぐにできます。
この手の製品、つま先を電熱で冷却から保護するものは、それほどたくさんの商品が販売されているわけではありません。Amazon周辺で多いのは、中華製品です。中華製品の場合、当たりはずれが多いようです。返金・返品に応じてくれたとしても、その間は製品が使えないので、やはり、日本の会社が販売しているものが安心な気がします。
と、いうこともあって、他社製品との比較はできていません。もしかしたら、すごいのがあるかもしれないので、見つけたら教えてください。
バッテリーへの負担を考えると、個人的には中か弱で使いたいところ。でも、実際には「強」一択な感じです。実用上のレベルは充分だと思うけど、常にハイパワー利用になる感じ。まだ一番寒い時期には走っていないので、ちょっと心配。
※追記(2023.01.24)
-3℃の高速を走りましたが、つま先に冷たさは感じませんでした。ホカホカ温かいことはないけど、全然冷たくなかったです。なので、通常の真冬でもつま先に冷たさを感じて走ることはなくなりますね。
形状的には、USBへつなぐケーブルが2本に分かれ、先端に足に履かせる部分があります。ケーブルの長さ的には充分すぎるというか、ちょっと長め。まぁ、自分は脚が短い方なだけです。
足に履かせる部分は、ネオプレーン生地の中にヒーターが埋めこまれている感じ。それ程の強度は出ない感じなので、バイクから降りても激しい運動は避けましょう。って、しないか。
歩くくらいなら全然問題ないと思います。
装着方法
ズボンの両脚の部分にケーブルを通します。そのため、ズボンを履くときに一緒に履き込む必要があります。初めて履いたときには、かなり戸惑いました。
で、今は何回か履いたので、大体は履き方のルーチンができています。
- ケーブルをズボンに通す
- そーっとズボンを履く
- ウォーマー本体を足につける
- ケーブルをつなぐ
こんな感じ。ケーブルが長めで余っているので、ズボンに通すときには少し長めに通しておくといいです。
商品としてイマイチなところ
すべて完璧、って商品はそんなにないと思います。これもイマイチな点があります。
- ケーブルをズボンの中に通すのがちょっとやりにくい
- ケーブルが長い
- 余裕のある靴じゃないときつい
という辺りでしょうか。逆にいえば、今のところこれだけ。
1番は慣れればOK。これは仕方ないと思う。
2番も仕方ないかな。お客に大きな人もいるだろうし、あまりドンピシャだと履くときにつらいかも。更には電源を取るためには、多少長めじゃないと融通が利かなくなっちゃうかも。だからしょうがないかな。
ただメリットもあって、バイクのハンドル回りにあるUSB電源の口に直接届きます。モバイルバッテリーは、この手の製品に使う容量のものは重くなるし、残量を気にしながら使うのが嫌なので、できたらバイクからとりたい。それが特に問題なくできます。
3番目もこの手の商品全般の「あるある」ですね。僕は、真冬にはやはりコミネの分厚い靴下を履いています。今シーズンはまだ併用していないので、できるかどうかがちょっと心配。まぁ、電熱なら普通の靴下でもOKだとは思うけど…。
いいところ
弱点的なところを先に挙げましたけど、もちろんいいところもあります。
- USB電源で使える
- 価格的には手ごろ
- つま先だけなので手軽
すべて、僕にとってはいいところだけど、人によっては欠点になるかもですね。
USB電源がすごく便利です。モバイルバッテリーは使えるし、バイクにつけてあるUSB電源も使えるので。ただ、USB電源を使っている商品はパワー感に欠けることがあります。そこが気に入らないっていう方はいるかもしれないです。やっぱパワーは12Vが最強でしょう、みたいな感じ。
ただ、いまのところ、これが問題にはなっていないし何もないよりははるかにいいので、いい落としどころのような気はします。
価格的にも他の電熱商品に比べたら高いものでもないと思います。特にAmazonなど通販サイトでの実勢価格は安めだと思います。温めるのがつま先だけで、身体全体じゃないからこんなものだと思います。
あと、つま先専用でつま先だけを温めるっていうのは手軽です。昼間の温かい時間になれば外しちゃってもいいです。ケーブルだけズボンの中に通しておけば、帰りにまた寒くなってもすぐにつなげればいいし。
最初にズボンにケーブルを通しておいて履くのは面倒だけど、一度はいちゃえばズボンを脱ぐまでは簡単でいいです。
冬ツーリングでのつま先への防寒対策
冬バイクは数年越してきました。毎年少しずつグレードアップしてきていますが、一番対策が難しいというか最後に残っちゃったのがつま先です。
対策してきたところとしては、
- 防水シューズ(防風にもなるかと)
- つま先ウォーマー(非電熱)
- 風防自作
- 厚手の靴下
- 使い捨てカイロ
などです。
つま先ウォーマーは、ないよりあった方が断然にいいです。が、自ら発熱してくれるものではないので、過度の期待はできないです。ちょっといいかな、くらい。
風防は、使えるバイクと使えないバイクがありますが、大抵は使えないし、勝手は悪くなりました。最終的には実用にはできなかったです。
厚手の靴下と使い捨てカイロはまだ使っています。が、カイロはもう要らないはず。「もう要らない」であって欲しい…。
使い捨てカイロやハクキンカイロは、使うのにコツが必要です。周りの温度が低いと、化学反応が起きにくくて熱が出にくいんですね。なので、カイロ自体の温度が下がり過ぎないようにする必要があります。なんか、矛盾する話のようですけど、その辺を上手に使う必要があります。つま先はいまいちでした。
いずれにしても、今までやってきた対策では、発熱体は自分自身。外部から熱供給を受けられるわけではなかったので、今回の自ら発熱してくれるつま先ウォーマーは神なわけです。一番寒い時期にも効果充分であってほしい…。
実際に使ってみた(レビュー)
年明けの一発目のツーリングで湘南経由伊豆に行ってきました。埼玉からだと圏央道で南下して、西湘バイパスまで行きます。
この時の気温が-3℃。埼玉県民的には厳冬期です。でも、つま先は冷たくなりませんでした。
「ホカホカで気持ちいいよ!」とはならなかったですけど、過去に冷たさを感じなかったことがなかったので、効果絶大です。
この時の足の防寒装備は、コミネの真冬用の厚手靴下と電熱つま先ウォーマー。かなり靴の中がパンパンになってしまいましたが、一応使える範囲。これだけの気温で全然冷たい感じにならなかったので、普通の靴下でも行ける気がしました。
やっぱ、電熱ってすげーです。
まとめ
このコミネの電熱つま先ウォーマーは、ちょっと使いにくいかもしれないけど、実際に稼働し始めたらいいと思います。
それほど高いものでもないので、試しやすいのもいいです。
また、つま先は対策が一番難しいところだと思っているので、これは手軽でいいです。
個人的にはあまり電熱系は使いたくない人ですけど、これは安定稼働してくれそうで助かります。結局、自分の体温だけでの防寒対策がうまくいかないなら、外部から熱供給を受ける必要があるってことです。
冬ツーリングで寒さが体をこわばらせて、運転に支障が出る可能性もあります。安全確保のためにも、快適ツーリングのためにも少しでも有効な防寒対策をして、楽しい走りに出かけましょう!
※車のヒーターみたいにエンジンの熱をもらえる仕組みがあるとですよね。でも、もうすぐ電動バイクになっちゃうのかな…。
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