今年の関東甲信越は7月22日に梅雨明けしました。これで、真夏の気温に突入です。まだ梅雨の明けぬ先日の晴れ間では、埼玉の予想最高気温が38℃に達しました。バイクで走るには、非常に厳しい暑さです。
そんな中、僕が何かしらの防暑対策を模索していてふと思いついたのが、サーファーが着る「ラッシュガード」をバイクで使うというアイデアです。具体的には、ラッシュガードを濡らして着るという方法です。試しに着てみたら、炎天下での走り出しで最初に口から「寒い!」って出たほど。そんな驚きの体験談をお伝えしたいと思います。
ラッシュガードとは何か?
僕的には、この言葉というか着るものは全く知らなかったです。今回調べていって、初めて知った言葉。ちょっと情弱でした…。
ラッシュガードを知っていますか?
以下、検索した結果を紹介します。
ラッシュガードとは、スポーツウェアの一種で、ポリエステル・ポリウレタン・ナイロンの素材を使って作られています。ツルツルした感触で滑りが良く、乾きやすく、体にフィットして動きやすい素材が特徴となっています。もともとはサーフィンを行う際に小さな怪我を防止したり、日焼けによって発疹が出ることを防ぐために着用されていました。最近では、マリンスポーツ以外のスポーツやウォーキング、サイクリング、ガーデニング、スポーツ観戦など炎天下に長時間いる場合の紫外線対策としても使われるようになっています。また、競技によっては、選手がラッシュガードを着用することが許可されている場合があります。
スポーツをするのに、適したウェアであることは間違いないです。ウォーキングやサイクリングで使われているとのことなので、バイクでもOKでしょう。
ラッシュガードを試した
バイク用のインナーってたくさん売られています。これらも速乾素材で作られていて、着やすいし動きやすいし涼しいし良いものばかりです。
でも、僕はラッシュガードを試してみました。それは、
- 元々濡れることを想定しているためか、濡れてもあまり目立たない
- 沢山のバリエーションの製品があり、安価。
というのが理由。スポーツ現場で使われているようなので、動きやすさは問題ない。で、濡らしてもそれほど目立たないというのが一番の理由です。
濡らして目立たないというのは、実際にはすぐ乾くのでそれほど問題ではないかもしれないです。すぐ乾くのはラッシュガードの強みですから。が、休憩の時とか、仮に濡れていても目立たない方が周りの目を気にしなくて済むので気持ち的に楽です。
あと、バイク用品って出荷数が少ないせいか、どうしても高価になりがちですよね。「手軽に試すには、安価なものから」が、僕的には鉄則です。
参考までにpodcast番組でも配信しています。↓
ラッシュガードとフルメッシュジャケットの組み合わせ
今回の暑さ対策で重要な役割を果たすのが「ラッシュガード」と「フルメッシュジャケット」の組み合わせです。ストレッチ素材、紫外線カット、そして濡れても目立たない色を持つラッシュガードに、風通しの良いフルメッシュジャケットを上着として重ね着することで、暑さ対策を実現します。
僕が着ているもの
皮膚に近いところから紹介します。
- ラッシュガード
- 今回はアマゾンで中華製品の中から選んで買いました。特に「濡れても目立ちにくそうな色」という点を重視しました。あとは、ストレッチ素材、紫外線カットがいいです。
- インナープロテクター
- コミネのインナープロテクターベスト SK-694 です。
- 真夏時にプロテクターは暑さを作ってしまうものになるけど、安全のためには仕方ないし、そのためにより効果の高い防暑対策を考えます。
- フルメッシュジャケット
- NANKAI スーパーライトメッシュジャケット SDW-4145
- フルメッシュジャケットとしては、かなり涼しい部類だと思います。かなりスカスカです。下に濡らしたラッシュガードを着てもあまり気にならないです。
ラッシュガードでの身体の冷却方法
今回、僕が試してみた組み合わせは、濡らしたラッシュガードとフルメッシュジャケット。着ているラッシュガードに水をかけて、その上にフルメッシュジャケットを着ます。
RSタイチからは、服を濡らして気化熱で体温を下げる製品が出ていますが、原理的にはそれと同じこと。濡れた衣類に風を当てると、乾いていくのに気化熱を奪い、温度を下げてくれる効果があります。
RSタイチの製品と比べてみると、
- メリット
- 好きな場所を濡らせる
- 安価
- デメリット
- 面倒臭い
というところでしょうか。
ラッシュガードに水をかけるためには、スクイーズボトルなどの容器が必要となります。が、そこそこやりやすければ何でも構いません。参考までに僕が使っているのはこういうの。
いろいろ考えてみると、RSタイチのやつって、やっぱ製品になるだけあってよく考えられていますね。
どこを濡らすべきか?
ラッシュガードを濡らす部位についてです。
風の当たるところが効果的なわけです。僕、ラッシュガードの上にインナープロテクターを着用しているため、胸周辺は風の当たりが弱まります。ですので、胸を濡らしても思ったほど温度は下がりませんでした。
腕については風がよく当たります。濡らすことによりかなり温度が下がります。最初、道の駅のトイレで腕を水道でびしょびしょにしてみました。手首から肩近くまでですね。
そして走りだしの最初に口から出たのが「さみぃ~」です。かなりびっくりしました。
腕なら、ジャケットを腕まくりしてもいいし、そのままジャケットの上から水を掛けることも可能だし、簡単です。RSタイチの製品のようにはいかなくても、信号待ちなどのちょっとの時間でも水を掛けられます。
衣服を濡らすと気持ち悪くないか
僕はRSタイチのこの手の製品が最初に出てきたときに、「濡らしたら気持ち悪いんじゃないか?」と思いました。
確かに、快適じゃないかもしれないです。
が、今回やってみて思うのは、「腕は全然気にならない」です。僕だけの感想かもしれないですけど、腕で着ているものが濡れている気持ち悪さは全然ないし、ひんやり感がかなり勝るので、気になる方は少ない気がします。
ただ、胸はわからないです。僕の場合、インナープロテクターがあって、乾きが遅いです。なので、温度が上がりやすく濡れ感を感じやすいのでちょっと気になるかも。ここまでのテストでは、ほぼ腕しかやっていないので、まだわからないです。
濡らすのにベストポジションの探求はこれからも進めていきます。
腕はすでに試しました。結果はとても良かったです。今後は、「胸とかお腹とかはどうなの?」「首筋は?」「風は直接当たらないけど、背中は?」「でも背中は水をかけにくいか…」などやってみようと思います。結果が出たら記事で報告します。
注意点と効果の持続時間
ラッシュガードは速乾性の素材で作られているため、すぐに乾いてしまい、冷却効果の持続時間は短いのが注意点です。だからこそ、水を掛ける間隔と量を調節しながら、自分に最適な冷却バランスを探ることになります。でも、最初だけです。
「あぁ、暑いな…、乾いてきちゃった…」
って思ったときに水をかけてあげればいいので。
たぶん、冷却効果の持続時間は20分から30分程度だと思います。ラッシュガードの素材やかける量で変わると思いますけど、僕はそのくらい。乾いたからといって、すぐに濡らすわけでもないです。
長時間のツーリングを行う場合でもし水が足りなくなるようであれば、休憩の時に容器に補水しておけばいいと思います。ただ、濡らすための水の量は意外と少ないので、補水はそれほど面倒じゃないと思います。
ちなみに、持ち歩く水ですけど、温度が上がっちゃっても全然問題ないです。身体に掛けるときに多少暖かさというか熱さを感じるかもしれませんが、走り出したらすぐに冷たさを感じます。原理的に気化熱を奪うものなので、最初にかける水の温度は感覚的には効果に全く影響ないです。保冷ボトルを用意する必要はないと感じています。
まとめ
夏のバイクは、とにかく暑い。クーラーのない環境で、唯一利用できる冷却手段は走行風だけです。
水+ラッシュガードとフルメッシュジャケットの組み合わせを活用すれば、走行風を最大限に活用し、冷却効果を得ることが可能です。一見、手間がかかるように見えますけど、2,000円程度でラッシュガードを購入し、数百円でスクイーズボトルのようなアイテムを用意するだけで、かなり防暑できます。
まだまだ手間がかかる部分もありますが、少しずつ工夫し改善をしていくことで、より快適な夏バイクライフが手に入ると思います。安価とちょっと手間で快適になるのなら、チャレンジのし甲斐があるってものです。
暑さで夏のバイクツーリングはお休みになりがち。そんな方は、まずは近所でこの方法を試してみてください。試すときには、普通に速乾性インナーでもいいと思います。
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では、快適な夏バイクを!
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