今、一年で一番寒い1月。とにかく寒いです。
一日で300Km以上走ろうと思うと、出発はだいたいまだ暗いうち。しかも、走りたい場所までは、高速道路を使うこともしばしば。なので、防寒対策は強固に必須です。
あるときなど、高速道路でのパーキングエリアで休憩後、出発しようと思ったらヘルメットのシールドが凍っていました。ホント寒いですよね。
つま先の防寒対策でつま先スクリーンを自作してみる
まだまだバイク初心者ではありますが、2シーズンほど冬を越えました。あちこち防寒対策をとってきた中で、一番防寒対策を取りにくいのがつま先。
僕は、手の防寒対策にはハンドルカバーを使っています。一般的にはグリップヒーターや電熱グローブを使っている方が多いと思います。装備しようと思ったら、製品的には充実していますよね。
身体は、いくらでも温かい着るものがあります。重ね着もできます。下半身の方が多少対策しにくいけど、でもできる。
で、残るのがつま先。
靴下を重ねて履く、防水(防風)系のシューズを履く。つま先の保温グッズやカイロ系を使う。あとは、多少電熱物もありますね。
が、どれも性能は不充分な気がしていて、いつでも冷たい思いをします。
そこで、バイク側につま先対策グッズをつけてみることにしました。特に高速道路で冷たさを感じるので、風をつま先に当たらないようにする、つま先スクリーンとでもいいましょうか、防風ものを自作して付けてみました。
見た目はともかく、効果はかなりある感じ。冷たさがだいぶ減りました。
前置きが長くなりましたが、つま先をつめたさから守るつま先スクリーンを作ったので紹介します。
どうやって防風をするのか
つま先に風が当たらないようにするには、つま先の前にウインドスクリーンを置けばいいです。でも、どこかの製品でそういうのがあるのは見かけたことがないし、少なくともGSR250にはないみたい。
Googleでいろいろと探し回ってみたら、エンジンガードを利用してつま先を保護している方の多いことがわかりました。
なので、僕もたまたまつけていたエンジンガードにスクリーンをつけることにしました。
自作つま先ウインドスクリーン
出来上がりは、上の写真のような感じ。まぁ、格好は良くないですね。でも、僕は寒いというか冷たいのがダメなので、見た目はこの際目をつぶります。
材料
僕の場合の使った材料です。ほぼ自作しかないので、参考情報ということで。
- アクリル板(クリア)
- U字ボルト(ナット&ワッシャ)
- アルミ板
こんな感じです。特別なものはないです。全部、ドイトで買いました。
一応、エンジンガードに付ける形をイメージしておいて、それに合う部材をお店で探しました。エンジンガードのパイプ径も最初に測っておくと、U字ボルトの選択がしやすいです。
この手の材料は、ネットで調べておいてお店で買うというのが、なかなか難しいです。結局、その場で現物合わせ的な感じで買っていくしかないです。
今回も、アクリル板をはじめ、すべての部材がそんな感じでした。なので、厳密でなくてもいいので、出来上がりの形と寸法はイメージできていた方がいいです。まぁ、イメージは正確なら正確なほどいいです。
そんな感じなので、多少の無駄部材が出るます。これはしょうがないかなぁ…。
組み立て
今回の僕の場合、工作的にはアルミ板に止めるアクリル板にねじ穴(U字ボルトが通る)を開けるだけでした。ただ、工具が豊富にそろっているわけではなかったので、アクリル板に穴をあけるドリル刃だけ買いました。
- アクリル板をイメージする大きさにカットする
- エンジンガードにU字ボルトを仮止めする
- アクリル板をあてがってみて、U字ボルトの位置とアクリル板に穴をあける位置を決める
- 穴あけ
- 組み上げ
こうして作業をテキスト化すると、簡単そうに感じます。でも、実際には取付位置を試行錯誤する必要があるので、難しいというより面倒です。ちゃんと、バイク専用に作られているカスタムパーツはすごいって思い知ります。
装着結果
では、装着した結果です。
防風効果
だいぶいいみたいです。装着後に早朝の高速走行はしてませんが、夜中の幹線道路走行くらいでは寒さを感じません。
冬場は、防水シューズを履いているので、防風できているかどうかがわかりにくいです。足をスクリーンの脇に出すと、多少風を感じるので、多分効果絶大だと思います。
問題点
エンジンガードよりも7~8cm外に飛び出て幅が広がります。ただ、すり抜けをする人でも困るほどの幅の広さではないかな。
で、問題点がいくつか。
- 転倒時にはまずつま先スクリーンが着地し壊れる
- GSR250では比較的つま先とスクリーンが近いので、時々足がスクリーンに当たる
- 同様にサイドスタンドを払うときに気を使う
こんな感じでしょうか。
今回は、エンジンガードに取り付けをしたので、つま先とスクリーンの距離調整ができません。もっと複雑な構造にすればできるでしょうが、真冬の間だけしか使わないので、シンプルな形でいいと思います。
そのため、操作性に多少の影響が出ます。安全運転には特に問題にはならないと思います。
まとめ
冬のツーリングが好きなので、どうしても防寒対策が必要です。
今までは、着るもの中心で対策してきました。つま先は、防水シューズにカイロとつま先ウォーマーでした。でも、これだけだと、やっぱりまだ冷たいです。ちょっと足りない。
で、今回のスクリーンで風自体を避けるところまで来ました。
結果は、かなり良好。まだ早朝の高速道路の走行は体験していませんが、日常生活範囲では充分な効果です。多少の使い勝手の悪さはありますが、冷たくてバイク操作が緩慢になるよりはいいと思います。
予算的には3,000円でお釣りがくるくらいです。安い中華製品があれば、もっと安くなるでしょうね…。でも、そんなもんです。
これで、冬ツーリングの快適度が増しました。世の中的には電熱製品が普及してきていますが、まだこうしたちょっとした手作りもいいものです。
新型コロナウイルスの感染拡大問題もありますが、こういう知恵というか工夫を重ねて快適なバイクツーリングに出かけようと思います。