新車カブのチェーン異音から考える、チェーンドライブの構造の話【前編】[JA59}

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最初の違和感は、納車後の帰宅のとき

納車されて、そのまま家に帰る途中のこと。
アクセルを戻したとき、足元あたりからカチャカチャという異音がします。

最初は正直、
「カブってこんなものなのかな」
くらいに思っていました。

初めて乗る車両だし、比較対象もない。
走行に支障があるわけでもないし、そのまま気にせず走って帰りました。

ただ、今になって振り返ると、
この時点で、もう違和感は出てましたね。

実はカブだけでなく、チェーンドライブのバイクなら、どれでも起こり得るなので、
少し気にしてもらってもいいかもしれません。


現況

スーパーカブ110(JA59)を新車で買ったのが、1年半くらい前。
走行距離は、今で2700km弱です。

日頃、頻繁に乗るわけでもなく、
ツーリングに毎週出かけるような使い方でもありません。

カブは本当に手がかからなくて、
結果的に、ほぼノーメンテでここまで来てしまいました。

新車時から多少気になっていたこと

ずっと派手な症状があったわけではないです。

気になっていたのは、
アクセルオフでエンブレが効いているときに、
チェーンがカバーを叩いているような音が出ること。

ただ、この音も、
アクセルオフを少し丁寧にすると出にくくなる。

なので、
「操作の問題かな」
と思って、ごまかしていた部分がありました。

最近は音自体も少し落ち着いていて、
余計にそのままになっていた、という感じです。

あとで調べてみると、
ネット上にも同じような現象が出ている人がチラホラいます。

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チェーンの張りのチェック

とはいえ、新車からそれなりに時間も経っているし、
距離は少なくても、チェーンは多少なりとも伸びているはず。

そう思って、チェーンの張りをチェックしてみました。

案の定、
それなりに伸びてました。

が、ここまでは、想定通りでした。

チェーン調整をしてみる

まずはチェーンカバーを全部外しました。

1年半以上乗っているとはいえ、距離は短め。
さらにチェーンカバーがあるので、チェーン自体はそれほど汚れていないし、
完全に乾ききっている感じでもありません。

今回の作業の目的は、
単に張りを合わせることではなくて、
チェーン調整とアライメントをきちっと取ること。

NCで普段やっている作業と、基本は同じやり方です。

ところが、
なぜか結果が安定しない。

アクスルシャフトを締めるとき、
リヤホイールが後ろにずれやすいんですよね。

一応、対策をしながら締めたつもりでした。
それでも、再確認すると、
さっきよりチェーンの張りが強くなっている。

ここで、
「あれ?」
と思いました。

何かおかしい

締め付けがうまくいかなかった、
という感触ではありません。

場所によって、
チェーンのたるみ具合が違っている。

まだ3000kmも走っていないので、
そこまでおかしな伸び方をしているとは、正直思っていませんでした。

でも、このとき考えが少し変わります。

これ、
納車の時点から、こういう気配があったんじゃないか。
つまり、チェーンそのものの問題じゃないんじゃないか。
だから納車後すぐに異音が出ていたんじゃないかと。

チェーンカバーを外して作業していて、
それに気づけたのは大きかったです。

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片伸びではない?

ここから、少し調べてみました。

YouTubeを見ていると、
同じような症状の人が意外と出てきます。

新車時から片伸びしているように見えて、
社外品のチェーンに交換したけれど、結果はあまり変わらなかった、という話。

この辺りを見ていて、
「これ、チェーン単体の問題じゃないな」
と思うようになりました。

上にも書いた、
納車時から出ていたチェーン周辺の音も、
この構造に関係している気がしています。

原因の切り分け

一見すると、片伸びのような現象が起きている。
じゃあ、原因はどこなのか。

ここは、少し整理して考えました。

もしチェーン自体が片伸びしているなら、
チェーンが一周するのに合わせて、同じリズムで症状が出るはず。

一方で、
リアタイヤ一周、つまりリアスプロケット一周に合わせて、
たるみと張りを繰り返すなら、原因はスプロケット周り。

フロントスプロケットは小径なので、
影響があったとしても、たぶん観測できないだろう、
という前提です。

切り分けの結果

実際に確認してみると、
リアタイヤを一周回すのと同じタイミングで、
チェーンのたるみと張りが繰り返されていました。

少なくとも、
リア側に何かある、ということ。

もちろん、
チェーンとフロントスプロケットが同時にダメ、
というケースも理屈上はあり得ます。

ただ、今回の状態を見る限り、
あまり現実的ではないかな、という印象でした。

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リアの問題とは?

「後ろが怪しい」と考えて、さらに調べていくと、
いくつか気になる話を見つけることができました。

スプロケットの芯出し

リアスプロケットは、
スタッドボルトとスプロケットの穴の間に、
わずかな遊び(隙間)があります。

製造効率のこともあって、
ここをドンピシャの寸法にするのは難しい。
なので、カブじゃなくても、誰にでも起こる可能性があります。

工場組み上げ時に、この遊びの分だけきちっと調整しているとは考えにくく、
スプロケットの中心とアクスルシャフトの中心が、微妙にずれる。

つまり、
スプロケットが完全な円ではなく、
少し円を描きながら回っている状態。

これが起きていると、
チェーンは「片伸びしているように」見える。

リアスプロケットの芯出しをすれば、
あらためてチェーンそのものの評価ができるようになる、
そう考えるようになりました。

実際、
リアスプロケット交換の動画をいくつか見ましたが、
この遊びを気にして芯出しをしている人には、まだ出会っていません。
みなさん、カポってはめているだけな感じ。

ただ、いくつかの動画では、きちんと芯出しはしましょう。的な主張がありました。

今はここまでの段階で止まっている

現時点では、
原因については、ここまでの仮説です。

このあと、
リアスプロケットの芯出しを実際にやってみて、
そのまま走ってみました。

かなり良かったので、
次はその作業と実走行のレビューを書こうと思っています。

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buga

昔サラリーマンな工業系エンジニア。
今は、人に使われるのがだめで自営業で人間系エンジニア。
20代でバイクの中型免許を取り、50代半ばの今になって初めてバイクに乗り、なのでバイクの話題が多い今日この頃。

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