バイクに乗るとき、インカムを使っていますか?
インカムといっても、スマホからの音声ナビや音楽、Podcast などを聴くために、ソロライダーでも多く使っていますね。僕もその一人。
そのインカム、最近、電池が少し弱くなってきました。朝電源を入れて、昼のご飯休みで切った時に「残量は50%以上です。」といわれるようになりました。これまで、半日くらいでこんなことはなかったので、ボチボチ電池寿命なのかなと。
ということで、電池交換をしました。といっても、メーカーが交換用の電池を用意しているわけではなく、自分で用意して自分で作業します。メーカーに頼むと、新品交換になるみたい。当然費用も新品価格。
今どきの電子機器の寿命は、機器自体よりも内蔵されている電池の寿命となっているものが増えて、腹立たしいです。できそうなものは、自分でやります。
インカムの電池が弱ってきたので、交換した
インカムは、デイトナのDT-E1。買ってから大体2年。僕自身はバイクには週末ぐらいしか乗らないので、そんなに使っていると思えないです。電池の消耗はちょっと早いかな。
弱ったと思う現象は、ツーリングなどで朝電源を入れて昼休みに電源オフしたときに「電池残量は50%以上です」というアナウンスが出るようになったこと。今まで半日で50パーセント以上というアナウンスが出たことがなかったので、弱ってきてるんでしょうね。
ということで、電池交換にチャレンジして、うまくいって、今は復活しました。途中で多少の問題も起きているので、もし次にチャレンジされる方がいらっしゃるとすれば、お役に立てるように情報をシェアしていきます。
インカムの電池交換における問題点
インカムの電池交換は基本的にユーザー自身が行うことは想定されていません。そのため、全ての作業は自己責任で行う必要があります。当然ながら、作業によって生じる可能性のある問題に対する補償は一切ありません。しかし、多くの場合、電池が弱くなってきた時点で既に保証期間は過ぎているでしょう。
だからこそ、僕的には「ダメもとで挑戦してみよう!自分でチャレンジしてうまくいったらラッキー。」です。もし失敗しても、元々電池が弱くなってきていて新しいものに交換しなければならない状況なので、大した違いはありません。
中身に関するドキュメント類が一切なく、開けてみるまでわからない
あたりまえの話なのですが、電池交換に関する情報はメーカーからは一切出ていません。当然、取扱説明書にも記載は一切ないです。やることはすべて自分で調査する必要があります。
まずは、インカム自体を自分でよく観察して、開け方をチェックして、開けてみる。あとはどんどん開けてみる。あと、機種によっては、YouTubeに誰かが情報を載せていることもあります。それを見ておくのも有益。
YouTube動画に関しては100%鵜呑みは危険だけど、似たような製品のものが参考になることもありさまざまなので、鵜呑みしないことだけは気を付けておく。この記事や動画もそうですけどね。
そんな感じで開拓者的に進むしかありません。
裏蓋を止めているのがトルクスネジ
これは、今回の僕のDT-E1に限った話かもしれないです。他社の製品は、ごく普通のネジを使っているかもしれないですが、DT-E1は特殊ネジを使っていたという話。
実際に裏ブタを開けてみようと思ったら、止めているねじが一般的なものではなくてトルクスネジ。最近ではある程度一般的になってきているのかもしれないけど、うちにはドライバーがありません。
なので、インカム現物を持って、近所のホームセンターに買い出しに行きます。
ホームセンターでは店員さんにインカムを出して、「このネジを開けられるドライバーをください!」といって、出してもらいます。この時に試したネジの数は1個。止めてあるネジは5個。全部のテストはしていません。
まっ、普通はそうです。パッと見、同じようなネジなので、同じ規格だと思います。店員さんも僕も、二人とも1個の確認でOKを出したわけです。
でも、家に帰ってきてネジを開けようと買ってきたドライバーをあてると…
5個あるネジのうち2個にドライバがハマりません。
同じように見えるトルクスネジ。だけど、はまるものとはまらないものがある。実はサイズが違うんじゃないかと、次にトルクスドライバーを含む、精密ドライバーセットをAmazonで買いました。
これなら、サイズ違いのトルクスドライバーも入っているし、沢山のドライバーが入っているので、何かと便利かと。このあと、基盤を止めている ⊕ ネジを外すのにも使えたし、最初からこれを買えばよかった…。
最終的に、5個のうち2個のネジを最初に買ったトルクスドライバーで外せなかった理由はわかっていません。結果的に、精密ドライバーセットのトルクスで外せたので良しとしましょう。たぶん、ネジの方に製造精度の問題があるんだと思います。
電池の規格が定まっていない
ポリマーリチウム電池には、大きさに関する規格がないみたい。そのため、実際に使用可能な大きさを選択する必要があります。乾電池だったら単2や単3のような規格があるため選択が容易ですが、ポリマーリチウム電池はそれができないため、買うときには注意が必要です。
まずは、インカムを開けて、中に入っている電池を取り出し、サイズを測ります。それと、一応、インカム内でのスペースを見ておきましょう。縦/横/高さ、それぞれ何ミリくらいの余裕があるのかを見るといいです。
今回の題材のDT-E1に入っていた電池は実測でこんな感じでした。
この数値を頭に置きながら、Amazonで電池を探します。で、見つけたのが以下の電池。
Amazonに記載されたデータによれば、大きさは以下の通り。
厚さ寸法:≤90.2 mm
幅寸法:≤20.2 mm
長さ(ボードを含む):≤42 mm
厚さの90mmは9mmの間違いでしょうね。9cmも厚みないので。
このデータによれば、元々入っていた電池よりも厚みは2mm多く、幅は2mm広く、長さは7mm長いです。すべて少しずつ大きい感じ。これなら、元々入っていた電池とケースの隙間状態から見て入りそうです。
結果的には入っていますので、DT-E1でチャレンジする方は、この電池を使うといいと思います。
あと、コネクタの電極に注意が必要みたいです。この電池をDT-E1に入れるときに、何も考えずに交換でOKですが、インカム機種によっては、また電池によってはコネクタ電極が逆な場合もあるようです。
ホント、規格がちゃんとできていればこんな面倒なことにはならないんですけど。その分価格が安くなっているはずなので、一苦労しましょう。
交換作業
交換作業自体は、それほど難しくないです。
ここまで書いたことで、作業用の工具はそろっているはずだし、電池もあるはずなので、後はやっていくだけ。
- 裏ブタを外す
- 裏ブタを開けると見える基盤は2個のネジで停まっているのでこれを外す
- 基盤の下の子基盤とコネクタで接続しているのでこれを外す
- 固定用の爪などはないので、そーっと左右にこじりながら持ち上げると外れます
- 電池が両面テープで貼り付けられているので、剥がしながら取り出す。
- 電池と基盤を結ぶケーブルを切らないように注意
- 下の項目と順番を逆にしても可。やりやすい方で。
- 電池と基盤を結ぶケーブルのコネクタを外す
- ここも固定用の爪はないので、そーっと左右にこじりながら外す。少し硬かった。
- 新しい電池に交換して、あとは逆の手順で元に戻す
- インカムにちゃんと電源が入り、スマホと接続できることを確認する
文字より、映像の方がわかりやすいと思いますので、冒頭に貼ったYouTubeリンクより動画を見ていただけるとよりわかりやすいです。
交換後の感じ
ちゃんと長持ちするようになりました。というか、交換前と変わりました。
交換後、丸一日っていうツーリングはしていません。なので、ロングライフかはわからないのですが、半日ツーはしてきました。
半日走って、帰宅時に電源オフで
バッテリー残量はフルです
フル。ということで、かなり安心感が戻ってきました。やっぱ交換してよかったです。
まとめ
今の時代、バイクに乗るときに多くの人がインカムを使っていると思います。その多くの人が、電池がダメになることでインカムを買い直しているんじゃないかと。
もし自分で交換できれば、かなりのコストダウンになります。それほど難しい部類の作業ではないので、弱ってきたと思ったらチャレンジしてみるのも楽しみの一つとしていいかなと。
自信がなくてもダメもとでチャレンジしてみてください。
うまくいったら、コストダウンできた分でツーリングを楽しんでください!
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