バイクに長めに乗るとき、左手を離してモモの上に置いていることってありませんか?
僕はあります。あと、そういう人を見ることも多いです。
NC750Sなんかは、それ程前傾が強いわけじゃないけど、それでも身体を起こして少し休めたいと思うことがあります。
でも、右手は離せませんよね。アクセルがあるんで。
そんな働きっぱなしの右手をたまにホンのちょっとでも楽にできるように、アクセルを固定するアイテム「アクセルロッカー」を買ってみました。これで、特にツーリングでの高速道路区間が楽になりそうな気がしてます。
アクセルをロックするアイテムは、慣れると楽になります。
買ったものは、これ。Amazonで中華物を買いました。
まだ使いこなすほど使っていませんが、結論としては「人によっては買い、人によってはお勧めしない」です。
この記事では、これがどんなものかとか、実際に使ってみた使用感を紹介します。この手のものが気になっている方の判断材料になれば幸いです。
バイクの「アクセル固定」:アクセルロッカーで長距離ツーリングの疲れを軽減
バイクでの長距離走行は手が疲れやすいもの。そんな時に役立つ「アクセル固定」アイテムがいくつかありますが、今回は特に「アクセルロッカー」に焦点を当てます。このアイテムは、手を離してもバイクのアクセルが戻らないように固定してくれる優れものです。
車でいうところのクルーズコントロールに似ていますが、バイクのアクセル固定は少し違います。アクセルロッカーは機械的にアクセルを固定するので、坂道などで速度が変動することもあります。
通常、クルーズコントロールはコンピュータ制御で速度を一定に保ちますが、このアクセルロッカーはアクセルの開度だけを固定します。そのため、速度は変わることがあります。
以前から愛用している「スロットルアシスト」というアイテムもありますが、これは手を離すことはできません。その点が、今回アクセルロッカーを購入するきっかけとなりました。
で、アクセルを固定するアイテム。これには幾つかの種類があるようです。価格的にも数百円のものから数千円のものまであります。多くの人が握りっぱなしのアクセルに不満を抱えているということでしょう。参考までにこんな感じ。
いろいろあるけど、個人的には今回買ったやつが安いし、ちゃんと使えるしでいいと思います。スロットルへの取り付け具合をネジで調整できるのものいいかな。
アクセルロッカー:ツーリング派には◎、疾走派には×
使いこなした!ってほどの距離は乗っていませんが、感じがわかる程度には乗ってみました。
で、最初にも書いた感想
人によっては買い、人によってはお勧めしないです。
という感じ。
で、おすすめな人は、のんびりツーリング派な人たち。比較的一定速度(アクセル開度)で走るってこと。これは高速道路でも一般道でも同じ。
都内の比較的混んでいる道では一定速度で走るって難しいかもしれません。が、ちょっと郊外に出たりツーリングに出ると結構できます。そんなところをのんびりトコトコ走る派の人達にはかなり役に立つと思います。
高速道路では、僕は一番左の車線をトコトコ走る感じなので多分使えます。 実はまだ高速道路は乗ってないです。が、きっと使えるに違いありません。でも、車の間を縫って、どんどん先に行くバイクっています。あの人たちには使えないだろうなと思います。
ポイントは、ある程度一定速度(アクセル開度)なのです。コントロールするようなところではほとんど使えないと思います。無理すれば使えるかもしれないけど、無理する物じゃないです。
昔風の言葉でいえば、シャカリキな人には向かないってことです。
Amazonのレビューに書かれていたことと、実際に試したこと
新しいものを買うときには、一応レビューを確認してしまいます。当然、このアクセルロッカーについても読んでみました。
その中で特に気になったものと、実際に使ってみて思ったことです。
- ネジの設定は、走行中にはできない(とても難しそう)
- 走行中に段々とずれる
ネジの設定は、走行中にはできない(とても難しそう)
この商品にはネジがあって、これでスロットルへの固定力が決まります。で、このネジの調整を走行中にしようと思ったらできない、という感じのものがありました。
実際に使ってみたところ、走行中にネジの調整って、全然やりませんでした。どうして走行中にする必要があったのか、僕にはよくわかりませんでした。
停車中に取り付けをして、そこでだいたいのネジの強さを決めればそれで充分だと思います。もし、それで弱かったら、次のパーキングエリアとかで多少強めにすればいいんじゃないかなと思います。
このネジの強さの設定は取り付けの時にだけすればいいので、そんなにシャカリキに合わせこもうとする必要はないと思います。ネジの締め具合も、多少の慣れが必要なのかもしれないですね。僕は全然感じませんでしたけど…。
心配する必要はないと思います。
走行中に段々とずれる
これは、ネジの締め具合が微妙に弱かった時におきますね。あと、ネジの調整ができない GRANDTOUR とかだと起きるかも、と思います。
この商品であれば、次に止まった時に少しだけネジを締めこめばいいと思います。それで全然問題ないと思います。
GRANDTOUR のような調整できないものであれば、スロットルにつけるゴムに少し厚みを増すような細工をすればいいと思います。以下の記事で、スロットルアシストのへたり調整をしましたが、同じことが使えるんじゃないかなと想像します。僕はネジ付きのやつだから必要ないけど。
操作
特に難しいことはないです。ただ、最初に慣れるまでに多少の時間は必要です。1時間も使えば充分な気はしますけど、その辺は道路状況とか人によると思います。レビュー動画に多少見にくいけど映っていますので、そちらもチェックしてみてください。
セット
で、セットするには、アクセルにつけたアクセルロッカーをブレーキレバーに向けて押し込むだけです。人差し指で押し下げるロッカーもあるし、僕の使っているのは親指で持ち上げる感じ。文章だとわかりにくいですが全然難しくありません。
ただ、 多少の遊びがあるものなので、一発で設定が決まることはないかもしれません。少なくともまだ慣れてない僕は、遊びの分だけ緩めに設定されてしまいます。まぁ、その時点でもう1回押し込めばいいんですけどね。
解除
逆に解除にするには、アクセルを手動で全閉することでできます。慣れてきたら必要な量だけ戻すようになるのかもしれませんが、最初のうちは一瞬だけアクセル全閉がいいと思います。それで完全に解除されます。スイッチを押す感覚で全閉すればいいですね。
とても簡単で、出来ない人はほとんどいないと思います。
走行時の設定
たぶん、走行中に常に使おうとしてはいけないと思います。意外と使える時間は短いのではないでしょうか。
基本的には高速道路と交通量が少なくカーブの少ない一般道でしか使えないと思います。速度変化があるところではほとんどダメでしょう。
最初、高速道路でしか使えないかと思っていました。でも、交通量が少なくカーブが少なければ一般道でも充分に使えます。
ちょっとしたカーブや前の車のスピードの変化でアクセルの量は変わります。ただ、速度変化に合わせていちいち設定を変えていると面倒だし気を取られて少し危険かもしれません。
なので、速度が必要になったら手動でアクセルを回しておき、しばらく様子を見る。そのまま速度が上がっているようなら再設定すればいいし、元通りになればアクセルを戻せばそのままアクセルロッカーが効いてきます。
逆に速度を落とさなきゃいけない時には、アクセルをそれなりに戻せば微妙にロックが解除されます。しばらく走って必要ならまたロッカーを押し込んで速めの速度に設定すればいいと思います。
まぁ、様子を見ながら「速度が落ち着いたらその時に設定する」という感じだと思います。そのくらいのゆるい使い方がきっといいと思います。多分それでも充分に楽になります。
まとめ
実際に使ってみたところ、個人的には人にも勧めたいアイテムでした。
ただ、万人に勧められるわけではなく
- 峠を攻める派
- バイクカスタム派
- ジムカーナ・サーキット派
などにはあまりおすすめではないと思います。
つまり、比較的長い時間スロットルを一定に近く開けているような人、ツーリング派、特にのんびりツーリング派におすすめです。
「アクセルを機械的にあけっぱなしにしているので危険だ!」という人もいらっしゃると思います。そこさえ気にしていれば、逆にアクセル一定で走るようになるので、無謀な運転が減り、安全度が上がるかもしれません。その辺の評価は難しいですね。個人的には、無謀な運転が減るところに大きな意義を感じています。
あと燃費にも貢献するかもしれないですね。これについてはしばらく様子を見ていきたいと思います。
といっても、アクセルロッカーを設定する時間は全体の中で一部分なので、それほどでもないかもしれないか。しばらく様子を見ていきたいと思います。
今回僕が買ったタイプのものは、 スロットルを一定にする商品群の中では一番安くコスパはかなりいいと思います。実際に使ってみて嫌だったら捨ててもそれほどダメージが大きくないです。数万円もするものだったら精神的ショックはちょっとでかいけど、これなら OK です。
いずれにせよ、この手のものには「慣れ」は絶対に必要です。なのでしばらくは使ってみる必要があると思います。とはいえ、せっかく買ったからとあまりシャカリキに使おうとはしないで、ゆるく使ってみてください。
車のクルーズコントロールだっていい状態の高速道路でくらいしか使えません。でも、あると便利ですよね。そんな感じだと思います。
まっ、僕がよかった感じなので、それでのおすすめなのですが、ツーリング派の方はぜひ試してみてください。たぶん、慣れれば楽になると思います。
では。
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