ある日曜日、近所で開催されているライスク(初心者向け)に初めて参加しました。最初に講師の方の話があって、そこで話されたのが、
バイクを買ったら、まずはニーグリップパッドをつける。アスリートが靴ひもをきちんと絞めるようなものだ。
ということでした。教習所でもニーグリップはとても大切とさんざんいわれました。
1,000円ちょっとの自作ニーグリップパッドでバイクは変わる。
そうか、ニーグリップなのか。なので僕のGSR250にもニーグリップパッドをつけようと思いました。でも、GSR250専用のものは見つかりません。
有名なパッドのフリーサイズ品を自分のバイク用にカットする方法もあります。でも、それだったら、自作するのとあまり変わらないじゃん。ということで、自分で作ってみることにしました。
最後に僕が作ったGSR250用の型をダウンロードできるようにしておきます。もし、ご興味があればご利用ください。
材料
材料といっても、特殊なものはなく、ゴムやスポンジなどの滑り止めになるものと、バイクに貼り付ける両面テープがあればいいです。参考までに僕が使ったものを紹介しておきます。
ゴムパッド
世の中的には、ゴム素材を使う人とスポンジ素材を使う人がいるようです。僕は、滑り止めならゴムという感じで、近所のビバホーム(ホームセンター)のゴムシート売り場に向かいました。そこで見つけたのがこれ。
ニーグリップパッドで有名な STOMPGRIP みたいな感じ(いぼいぼがついている)だったし、他の材料に比べて安めだったのでこれにしました。
こちらの会社はゴム製品を作られているようです。あとでウェブサイトで調べたら、こっちの方がよかったかも。(現物を見たほうが直感は正確に働くけど…)次に作り直すことがあれば、こちらを使ってみようと思います。(両面テープも不要になるので作るのが楽なはず)
両面テープ
両面テープって、結構高いですね。サイズや長さに余裕をもって買うと、市販のニーグリップパッドよりも高くなってしまいそうです。なので、以下の条件を考慮しつつ選択したところこれになりました。
- 価格
- 幅広め
- 屋外利用可
- 金属・ゴム可
自作ニーグリップパッドの作り方
特に書いていく程のことでもないかもしれませんが、僕がやっていった手順を書いておきます。
当たり所のチェック
まずは、バイクにまたがり、ニーグリップをしてバイクと身体(脚)のどこが接しているのかをチェックします。この作業は、とても大事だと思います。
自作のニーグリップパッドは、自分の思うとおりに作れるところがメリットです。なので、ここできちっとチェックしておきましょう。
と、そんなことをいいつつ、僕はほんのちょっと小さめに作ってしまったと多少の失敗感はあります。
型起こし
タンクの脇に紙を貼り、上の作業で必要そうなエリアを紙に書き取ります。実際に作るときの材料の大きさとか形とかも考慮しながら、まずはフリーハンドで型に起こします。
それができたら、パソコン上で綺麗な線で型を作ります。
型ができたらプリントアウトして、実際に切り取り、バイクに貼ってみます。そして、またがってチェック。問題というか、不満があれば、また修正します。
この修正とパソコン上での型の制作をある程度納得がいくまでやりましょう。最終的に形にしてみてから、不満を感じることもあるので、ある程度の納得感でいいと思います。
で、今回作ったものに多少の修正を加えたものを公開しました。以下よりダウンロードできます。あくまでもGSR250なので、ほかの車種のバイクには使えないと思います。ご参考までに!
GSR250用ニーグリップパッド
NC750S用も作りました。NC750S用ニーグリップパッド
切り出し
型紙がだいたい納得できるところまでできたら、その型紙に沿ってゴムシートからパッドを切り出します。
僕はゴムシートの裏面に型紙を糊付けして、カッターと鋏を使って切り出しました。製品じゃないので、多少のヘリの汚さは自作っぽさの演出でOKとしましょう!
ゴムシートをパッド形状に切り出せたら、裏面に両面テープを貼ってパッド製作は終了です。
バイクへ装着
パッド自体が出来上がれば、あとは貼るだけです。
まずはパッドを貼る部分の脱脂をします。僕はパーツクリーナーを使いました。
あとは注意深く、曲がらないように貼るだけです。接着剤(テープ)によっては、実際に使いだすまでに12時間くらいはあけろ、みたいに書いてあるものがありますので、注意が必要です。
走った感想
だいぶ感じが変わりました。締まった感じというか、安定感が出たというか。これは、確かに装着必須ですね。
スクーターやアメリカンタイプのバイクなどニーグリップできないものは別として、できるバイクならつけたほうがいいです。
今まで、ニーグリップはかなり意識的にしていました。でも、ニーグリップパッドを装着してみて、ちゃんとできていなかったことがわかったし、装着すれば、それほど意識をしなくてもできることがわかりました。
装着後の走り出すまでは、バイクを倒すときのみに効果のあるものだと思っていました。でも、実際に走ってみて一番効果があったのは、ブレーキングの時でした。ブレーキング時に自分の腕を通してハンドルに掛かる体重がほとんど掛からなくなりました。たぶん、タンクでしっかりと抑えられるようになったのだと思います。
今までは、ニーグリップをしているつもりでも多少滑っていて、身体が前に持っていかれていたようです。それがほとんどなくなり、腕で体重を支えることが減るので、疲れにくくなります。ツーリングでは効果絶大でしょうね。
バイクを寝かすことが多い人でも、かなり効果的だと思います。Rのきつい道を軽く走ってみましたが、バイクがかなり安定して動いてくれるようになりました。
まとめ
ニーグリップパッドは今までまったくノーマークのカスタムでした。タンクパッドをつける人がいることは知っていましたが、それはタンクを傷から守るためだけのものだと思っていました。
でも、ライスクで必須だということを聞いて試しに装着してみると、かなりバイクが変わりました。バイク操作がかなり安定するので、安全にもつながります。
高い製品では1万円近くするものもありますが、自作すると1,000円ちょっとで充分に効果のあるものが手に入ります。峠などをハードに走る方もツーリングで長距離を走る方も、誰にでも効果がありますので、まずは装着してみてください。
参考
既製品リスト
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