NC750S DCTの冷却水交換ガイド:LLCとラジエーターキャップのDIYメンテナンス

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今年の夏は猛暑で、ツーリングに出かけるのも厳しい季節が続いていますね。

涼しいところに行ったとしても帰りに渋滞にはまることを考えると、ちょっと怖くて出かけられないでいます。

さて、NC750S DCTに乗り始めてから早くも2年半。この間、一度も冷却水の交換をしていないです。もしかしたら、中古で買っているので納車整備的にバイク屋さんが交換してくれているかもしれません。が、わからないです。

ラジエーターキャップも、数年に一度は変えた方がいいという声も聞くことがあります。僕のバイクのは2016年式で、純正のラジエーターキャップが付いているから、下手をすると7年間交換していません。

ということで、ツーリングも厳しいこの時期、せっかくなら冷却水とラジエーターキャップの交換をしてみようと思い立ちました。

それでは、冷却水交換についての話を始める前に、まずは冷却水についての簡単なお話から始めたいと思います。

冷却水の役割

バイクの冷却水、皆さんはどれくらいの頻度で交換していますか?冷却水の役目は、エンジンを冷やすこと。非常に重要な役割を果たしているのに、実はあまり交換されていないことが多いのです。

理由としては、冷却水の寿命が長いから、というのがあると思います。普通の冷却水でも余裕で2年は持つし、長寿命タイプで10年近く持つものもあるみたいです。

車検を受ける人だと、そのたびにバイク屋さんに頼めばいいので、交換の意識って薄れますよね。

特に、今年のような猛暑の年は、エンジンへの負担が大きくなります。ちゃんと機能してくれないと、最悪エンジンがオーバーヒートして壊れてしまうことも。冷却水の交換は、意外と見逃されがちなメンテナンス項目だと思うので、意識の外に飛んじゃっている人はこの際ちょっと覗いてみましょう。

では、次に具体的な冷却水とラジエーターキャップの交換方法に入っていきます。

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DIYでの冷却水の交換

バイクの冷却水交換、プロに頼むこともできますが、素人DIYでも充分に可能だと思います。特殊な工具は必要ないし、作業工程もそれほどありません。丁寧にできる人なら、作業可能な人がほとんどだと思います。

今回は、僕が実際に行った冷却水の交換の手順を紹介します。

必要な材料

まずは、今回の交換に準備した材料です。

冷却水(LLC)

今回は、古河薬品の原液をそのまま使うタイプを選びました。なんとなく古河薬品のファンで、ブレーキフルードも同じメーカーを使っているからです。 NC750S DCTで1Lでは足りないけど2Lでは余る感じです。なので2Lものを買いました。

ラジエーターキャップ

過去にレース参加していた知人から、数年に一度は交換した方がいいと聞いたことがあるので、今回交換します。外見が純正と似ていることからplotのラジエーターキャップにしました。たまに、形の違うものは取り付けにくかったりすることがあるようです。ただ、デイトナのラジエーターキャップは問題なくつくみたいです。

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冷却水交換の手順

交換作業は意外とシンプル。作業数もそれほどないです。調整箇所もないです。

以下、手順です。

作業準備

  1. 作業全体をイメージしておく:全体像を一度イメージトレーニングしておくだけでもだいぶ違う
  2. バイク準備: 僕はリアスタンドでバイクを上げ、フロントブレーキをロック。
  3. ラジエーターキャップの固着確認: 長いこと開けられていない場合には、特に確認が必要。

準備8割とかいう人もいるくらいなので、事前に準備をしておくことは大切だと思います。慣れた人はともかく、初めての作業に近い僕のような人は、頭の中で一度作業をしておくと、ずいぶん焦り具合というか不安具合が変わります。

ドレインボルトを外す

  1. 受け皿を用意: 少しは漏れてくるので、受け皿は先に置いておきます。
  2. ラジエーターキャップを外す: ドレインボルトから冷却水が出てきます。

多分バイクの下側にあるので、横になる感じで作業かもしれないです。ちょっとやりにくかった。

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リザーバタンクの洗浄

  1. リザーバタンク内の冷却水を排出:タンク内の冷却水も交換です
  2. リザーバタンクを外して洗う: 僕のバイクはかなり汚れていました。外から残量確認できないほどです。まめにふき取りくらいはしておきましょう。
  3. 洗ったら戻しておく

何気に大事だと思いました。冷却水はなくなったらオーバーヒートでエンジンは最悪壊れます。なので、ちょくちょく残量を見ておいた方がいいです。そのためにも、タンクは綺麗にしておかないといけません。僕は汚れていたので、冷却水の残量が全然見えなかったです。何も問題が起こってなくてよかったです。

新しい冷却水の注入

  1. ドレインボルトを締めておきます。銅ワッシャを入れますが、これは新品に交換です。
  2. ラジエーターキャップのところから新しい冷却水を注入します。ただ、エア抜き前には目一杯にしない方がいいです。キャップ口から水面が見えるか見えないかで充分です。
  3. 洗浄したリザーバタンクにも入れておく。

エア抜き

  1. エンジンをかけアイドリング : NC750Sはアイドリングだけではエア抜きできないです。
  2. アクセスをあおる : あおったときに、ごぼごぼとエアーが抜けてきます。
  3. アクセルをあおってもエアが抜けてこなくなったら、冷却水を口いっぱいにする

ラジエーターキャップを締めて終了

最後にラジエーターキャップを締めて作業終了です。僕は初めての作業で、冷却水を多少こぼしています。冷却水は塗装によくないと聞きますので、すぐに洗車しました。

とりあえずは、アンダーカウルもつけずに洗車してます。作業に慣れていて、冷却水をこぼすことなどない方は洗車などいらないですね。

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交換作業をした感想

冷却水の交換作業を終えて、いくつかの感想があります。

LLCの寿命

ノーマル品とロングライフ品があります。個人的には、ノーマル品を使って、2年ごと(車検ごと?)に交換でもいいと思います。そのたびに確認も行われるわけで、ちょくちょく確認はした方がいいかなと。次に書く、リザーバタンクの汚れもあるので、洗う機会と思ってノール品を2年ごとに変えるがおすすめです。

リザーバタンクの汚れ

かなり汚れていて、残量が確認できないほどでした。普段からチェックしていないのがばれましたね。先にも書きましたが、時々は外して洗った方がいいと思います。確認にものなるし、リザーバタンク内の冷却水だけでも新しくなればそれはそれでいいと思います。NCの場合には、2Lの冷却水を買わないといけないですが、どうせ余るので、ときどきリザーバタンクを洗いつつ、リザーバタンク内の冷却水を交換していけばいいかなと思います。

エア抜きの工程

ラジエーターに一杯に注いでエア抜きしようとエンジンを掛けたらどんどんあふれてきました。次からは口いっぱいにしないで始めようと思います。終わって、ラジエーターキャップを締めるときに目一杯にしておけばいいと思います。

その後の確認

交換後、500Kmくらい走ってからリザーバタンクの様子を確認しました。すると…、

足りない!

なんと、水量がLowerレベルを下回っています。漏れた形跡はないので、作業時の入れ方が足りなかったのかも。でも、一応確認しながらリザーバタンクはHighレベルまで入れてます。

初めてのLLC交換の謎になりましたが、やはり素人DIYは作業が終わってしばらくは確認作業が必要です。しばらくがどのくらいかはわからないですけど、そこは適当に感覚で。

いろいろ学びが多いものです、初めての作業。

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まとめ

まだまだバイクメンテ初心者ではありますが、少しずつできることが増えてきてます。最初は、全部ディーラー任せでしたけど、今回は冷却水まで交換できました。

バイクのDIYメンテナンスには賛否両論がありますが、僕は極力自分でできた方がいいと思う派です。今回のような冷却水交換は大事なことだけで、作業自体は比較的簡単。自分でやることをお勧めします。

重要な機能ではあるので、初めての作業の時は、交換後にちょくちょく点検した方がいいでしょう。自分のバイクに自分で手を入れるのもバイクの楽しみの一つ。より自分のバイクへの理解を深めて、長いこと旅の相棒として付き合っていけたらいいなと思います。

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buga

昔サラリーマンな工業系エンジニア。
今は、人に使われるのがだめで自営業で人間系エンジニア。
20代でバイクの中型免許を取り、50代半ばの今になって初めてバイクに乗り、なのでバイクの話題が多い今日この頃。

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