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バイクDIY初心者のチェーンとスプロケット交換記 – 失敗からの学び 【実践編】

この記事は約10分で読めます。

自分のバイクのメンテナンス。自分でやりますか、それともバイク屋さんにお願いしますか?僕は徐々に自分でやる派になってきています。

今乗っているNC750Sは乗り始めてから3年目。このNCからメンテナンスは自分でやるようになりました。なので、素人DIYメンテナンスも3年目。NCのメンテナンスは、できる限りは、自分でやりたい派です。

ちなみに、前のバイクGSR250の時には、すべてバイク屋さんにお願いしていました。オイル交換も、リザーブシステムを使っていたのでやってもらっていました。

徐々に自分でできる範囲を広げていって、今回はチェーンの交換と前後スプロケットの交換をしました。

なにぶん、すべてが初めての作業だったので、いろいろ失敗もありました。が、最終的には無事に交換できています。そして、快適に走れるようになりました。

この記事では、交換手順を人様に教えるとか大それたことが目的ではなくて、初心者が初めてのチャレンジをするとどんな失敗をしていくのか、作業の進み方に合わせて、そんなことを紹介していきたいと思います。

これから、少しでも自分のバイクは自分でメンテしたいと思っている方の参考になれば幸いです。

では、いってみましょう!

全体的な手順

準備

【材料の選定】

今回交換したチェーン、前後のスプロケットはコスト重視で選定しました。僕の場合、バイクに乗るのがツーリング目的のことが多く、特別な性能を求めるわけではありません。そのため、一つひとつのパーツについても必要最低限の性能でコストを抑え、その分走りまわることへコスト配分したいです。

詳細は、先に挙げてある記事を参照ください。

【工具】

今回の作業のために用意した工具です。

  • メンテナンススタンド(リア)
  • ロングスピンナーハンドル
  • 十字レンチ
  • やすり(電動ドライバ+砥石ビット、鉄工用やすり)
  • 一般的なレンチ類、ドライバー、ハンマー

ポイントとしては、チェーン用の専用工具を用意していないところです。あったら絶対に楽にできます。高価な専用工具は、頻繁にチェーン交換をしない場合、コストダウンのためにも避けたいです。できたら買わずにコストダウンしたいです。専用工具なしで繋げられるチェーンを使うと専用工具要らずになります。詳細は、あとの方で紹介しています。

全体的に、それほど特殊な工具は用意していないです。もちろん専門性の高い工具ほど、あればあったで楽で時短になるのはいうまでもありません。

メンテナンススタンドはないときついと思います。あとは、あれば楽でなくても何とかなる、そんなものばかりです。

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【バイクの準備】

作業を始めるにあたって、バイクの準備をします。

特殊なことはないですが、リアのスプロケット交換ではリアタイヤを外すことが必須になるので、バイクのリア側を上げておくことが必須になります。人によっては、天井から吊り下げるようなことができる人もいるかとは思いますが、多くの人はメンテナンススタンドで上げることになると思います。

作業手順

大雑把ではありますが、全体的な作業手順です。

  1. 前後スプロケットを止めているネジを緩める
  2. チェーンをたるませる
  3. フロントスプロケット交換
  4. チェーンの交換
  5. リアタイヤを外す
  6. リアスプロケット交換
  7. リアタイヤを戻す
  8. チェーンの張りの調整
  9. 各部のチェック
  10. 終了

それぞれの作業手順の細かな解説

フロントスプロケットの交換

今回初めてフロントのスプロケットを交換しました。今まではそんなことは自分では絶対できないと思っていましたが、調べていくとなんかできそうな気がしてきました。

難しいと思っていた理由は、「スプロケットを止めているネジが硬くて外せないんじゃないか」と思っていたからです。数字的には58Nmのトルク※注で、確かに硬いですが、それでも緩められる範囲であることがわかりました。そのためチャレンジすることにしました。

なので、チェーンを緩めることができて(張りの調整ができる)、多少は緩めにくい場所にはありますが、58Nmのトルクを緩められる人だったら自分で交換できると思います。

  1. フロントスプロケットに作業できるようにカバー類をはずす
  2. スプロケットを止めているねじを緩める
    1. バイクの反対側(右側)に回り、リアブレーキを踏んでおく(スプロケットが回らないようにする)
    2. スプロケットを止めているナットにロングスピンナーハンドルをセットする
    3. 力を入れて緩める
    4. ナットを外す
  3. スプロケットを固定軸から抜き、チェーンをずらして外す
  4. スプロケットの交換
  5. チェーンを戻し、スプロケットを固定軸にはめる
  6. 規定トルクで締め付ける
  7. カバー類を元に戻して終了

こんな感じです。

初めてスプロケットを交換した身として、この中で一番難易度が高いのはスプロケットを止めているナットを緩めることでした。この辺は車種によって多少違うようですが、NC750Sは緩み防止的なものは何もないので、ただ緩めるだけです。

上手くナットに力を掛けられれば、それ以上に難しいことはありません。

今回の失敗談的には、最初ナットを緩めようとしたときにナットがついている軸ごと回ってしまってナットが緩められなかったことです。軸を固定するためには、リアタイヤを固定します。僕のNCはDCTモデルなので、パーキングブレーキがあります。これで止められると思ったのですが、パーキングブレーキの力では足りずにタイヤが回り、軸も回ってしまいナットが緩められませんでした。 01:07

次に、手持ちのインパクトレンチを使ってみましたが、これは12Vで稼働するものでトルク不足でした。直感的には18V以上のインパクトレンチじゃないとトルク不足となりそうです。

また、ロングスピンナーハンドルを最初に使ったときには、身体のポジショニングがうまくできなくて、ナットを回す力がうまく掛けられませんでした。ハンドルにうまく力を掛けられるポジションを探して最終的には外れましたが、この辺は一度経験をしておかないと多少苦労するところだと思います。

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チェーンの交換

チェーンの交換も、まさか自分でできるようになるとは思っていませんでした。自転車のチェーン交換は自分でもやりますが、太さがバイクのチェーンとは全然違うので、同じ工具は使えません。買うとなるとちょっと高いので、そんなにやらない作業にはコスト高過ぎるかな…、と。

が、これも調べていくと専用工具なしでもできる気がしてきました。実際に、できました。

専用工具に関して、切断と接続と2つのことを考える必要があります。

切断

チェーンは、プレート(チェーンを構成する板)にピンが刺さっていて、そのピンがかしめ(ピン端を打ちつけて固定すること)てあり抜けないようになっていて、接続性が保たれています。なので、そのピンのかしめてある部分で頭(ピンの端の部分)と呼ばれるところを削り取ればピンはプレートから抜けます。 05:07

多少硬いかもしれませんがドライバーなどをピンの間に突っ込んで叩くと取れます。実際今回はこの方法でチェーンをカットしました。 06:04

多くのプロ(バイク屋さん)の方もグラインダーでピンを落として作業しているようです。グラインダーがすぐにでるような環境にあればそれが一番簡単です。

接続

チェーンの接続も、材料選びをうまくすれば専用工具なしでちゃんと安全に接続することはできます。今回使ったEKチェーンの場合、SLJと呼ばれるジョイント方法があってこれは特に専用の工具は必要ありません。多少なりともDIYをする人ならまず持っている工具でできます。

クリップ式のジョイントもあるので、そういった物を使えば専用工具なしでも問題なく接続できます。

交換方法は、一般的に古いチェーンの端に新しいチェーンをタイラップなどで接続し、タイヤを回してチェーンを一周回すやり方をとることが多いです。実際チェーンにタイラップが一本ついていました。 07:14

完全に古いチェーンを外しちゃってもできるなくはないと思いますが、この方法だったら何の難しさもなく、ほぼ瞬間的に古いチェーンが新しいチェーンに変わります。

チェーンをつけたら接続部分にピンを立ててかしめる作業やクリップなどをして接続します。この時、新しくつけるクリップにはグリスをたっぷり塗ってフォーリングもつけておきます。専用工具でカシメる場合はカシメ具合とか細かい気にしなければいけないことが多いと思いますがクリップ式やSLJの場合はあまり気にすることはありません。簡単です。

リアスプロケットの交換

リアスプロケットはホイールに付いているのでホイールを外す必要があります。初心者DIYerにとっては、このリアホイールを外すことが意外と難しい作業です。フロントホイールに比べるとかなり難易度は高いと思っています。

手順的にかけば、

  1. リアホイールをバイクから外す
  2. リアスプロケットを新しいものに交換する
  3. リアホイールを元に戻す

と簡単です。が、実際にやってみると、割と大変です。

リアタイヤをはずす

リアタイヤを外すには、まずはメンテナンススタンドなどを使ってリアタイヤを持ち上げておく必要があります。そのためリアタイヤを持ち上げることができない人にはこの作業はできません。上げるものを用意しましょう。

リアタイヤを外すために、アクスルシャフトを緩めた時、ホイールを外す前にやっておくことがあります。

  1. タイヤチェーンを緩めてスプロケットから外しておく
  2. スプロケットを止めているネジを緩めておく

この二つはとても重要です。僕は二番目のスプロケットを止めているネジを緩めておくことをせずにホイールを外してしまったので、このネジを緩めることができず、緩めるためだけに一度ホイールをつけなおすという作業をしました。

このホイールをつけるというのが初心者DIYerにとっては大変な作業なので、できれば避けたいものです。慣れてる人はこの限りではありませんが、慣れてる人はこんな失敗しないと思います。

もしくは、強力なインパクトレンチ思っていればホイールを外してからでもネジは緩められるかもしれません。ただ、一般的に初心者DIYerが強力なインパクトレンチを持っているとは思えないので、先に緩めておくことを忘れないようにしましょう。

リアスプロケットを新しいものに交換する

リアタイヤが外れた状態でさらにスプロケットを止めているネジが緩んでいれば交換は何も難しいことがありません。ただ入れ替えるだけ、そんな感じです。 13:37

ここまで作業が進むのであれば、もしハブダンパー※注という部品を交換していなければ、これも交換しましょう。ゴム製品なので消耗品の部類に入ると思います。毎年交換する必要はないと思いますが、ここまで開けるのはそんなに頻繁な事ではないと思うので、数年開けてない様でしたら交換をお勧めします。

リアホイールを元に戻す

個人的にはチェーン交換やスプロケット交換で一番大変なのは、リアホイールを外したあと元に戻すことなんじゃないかと思います。

毎日のように作業されてるプロの方は手慣れたものでしょうが、年に数回の作業するかしないかの初心者DIYerにとってはこの作業はとても難しいです。

まっすぐとホイールを持ち上げ、ブレーキにうまく噛ませ、その上でアクスルシャフトを戻す必要があり、これがなかなか上手くいきません。慣れてる方々の動画ではサクッとアクスルシャフトが通っていますが、自分でやった時には本当苦労しました。プラハンなどでアクスルシャフトを叩きながら入れて行きました。

まっすぐ持ち上げておくにはいくつかのやり方があるようです。

  • 腕力で力任せに持ち上げておく
  • ホイールの下に板などを強いて最初にあげておく
  • バイクの後ろ側に座っておいて、つま先でホイールを持ち上げるようにする

あたりは、YouTube動画で見かけました。僕は最後のつま先で持ち上げるようにしました。それでも不安定でなかなかうまくいきませんでしたけど、最初と2番目は僕的には合わなかったです。

今回の作業で数回脱着をしたのでだいぶ慣れましたが、最初は本当に大変だと思います。できるものなら、誰か手馴れた人が近くに居る状態で作業される方が良いと思います。

で、リアホイールが元に戻れば、ほぼ作業は終了したと思っても過言ではありません。あとはチェーンの調整だけな感じです。

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