GSR250は、比較的ローギヤード設定されているバイクな感じがします。

発進時の1速は感覚的には瞬間的に2速へ。走り出して40Km/hになれば、もう6速の守備範囲に。一般道でさえ、6速で走っていることが多いです。
高速道路に乗れば、町中40Km/h(+α)と同じ6速で走るので、エンジンが結構唸っています。エンジンは苦しそうだし、振動も増えてくるし、あまり快適な走行ではなくなります。
この状態を改善するために、少しハイギアードにすることにしました。フロント側スプロケットの交換です。バイク整備に慣れている方なら自分でやるかもしれませんが、僕は初心者なのでバイク屋さんにお願いしました。
ギヤ比はどうする?
GSR250の標準スプロケットは14Tです。これをハイギヤード側に振るには歯の数を増やし15Tか16Tにしている方が多いようです。
ただ、調べていくと日本のスプロケットを作っている有力メーカーは15Tのみ出していて、16Tはあまりないようです。バイク屋さんに部品注文しても信頼できるメーカーは二つということだったので、自分である程度のリスクを背負える人なら中国製とかの16Tもあると思いますが、特になければ15Tにしておくのが無難な気がします。
最近のスプロケット供給事情
2019年10月現在の話です。
スプロケットを交換しようと思い立ってバイク屋さんに注文をしたところ、そのバイク屋さんで普段使われているメーカーでは在庫なしとのこと。GSR250が現行バイクではなく注文も減っているので、たぶんある程度の受注がたまってから作ることになるのではないかと。
当初は、12月に納品な感じ(納期1.5ヵ月)だったので、想定よりも早く入ってきたことになります。いずれにしても、ほぼ受注生産品になっているようなので、思い立ったその場で交換をするのは難しい状況のようです。運が良ければ、販売店での在庫ありになるかもしれないけど。
ちなみに、スプロケットといえば、SUNSTARかX.A.M JAPAN .incの信頼性が高いということで、この2つのメーカーのどちらかを使うそうです。今回は、SUNSTARでした。
ただ、Amazonなんかにはたぶん中国製ですけど16Tもでているので、それでよければすぐに交換できそうです。まぁ、その気になったら、早めの部品手配がよさそうです。
交換作業
作業とはいっても自分でやった訳ではなく、バイク屋さんにお願いしています。個人経営のバイク屋さんだったので、割と近くで作業を見ることができました。また、作業途中に写真を撮らせていただけました。バイク初心者なので、整備自体ほとんどしたことがないので、とてもためになりました。
見ていて思ったのは、「慣れた人はともかく、初心者は頼んだ方がいい」です。ただの部品交換だけじゃなくって、トルク管理やチェーンの張りの調整とかもあります。この辺はプロに頼んだ方が安心です。
で、手順です。(多少前後してたらごめんなさい)
- スプロケットカバーをはずしていく
- センサー類を外していく
- スプロケットが見えてくる
- ここまでははずしていくだけ
- スプロケットを止めているナットは高トルク
- 長いレンチやインパクトを使われていました。スプロケットを停めているネジを外すときには、リアブレーキを掛けた状態にします。反対側に回ってやるのはなるほど~と思いました。
- チェーンを緩めてスプロケの交換
- 見た目的にはほんのちょっと大きいだけの15T
- チェーンのテンション調整
- 外していったものを戻して終了
コスト
今回のスプロケット交換にかかった費用は、8,000円弱です。部品代、工賃、消費税で大雑把に計算してみます。
交換費用=(3,000+4,000)X10%
こんな感じです。違うスプロケットを選んだり、お店によって工賃は変わると思うので、多少の前後はあると思うけどだいたいこんな感じでしょう。
僕は慣れていないしこの作業をしたことがないので、工具をそろえたり時間をかけたり、そんなことを考えるなら安いものだと思いました。8,000円上げるからやってくれといわれても、今の自分にはちょっと無理です。
スプロケ交換は、時間的にも30分程度で終わるので、プロに頼んじゃいましょう。とはいえ、そのうちにはできるようになりたいですね…。
交換後の感想
今回のスプロケット交換で、各ギヤでの快適速度域が速いほうにずれました。走っていて、シフトアップのタイミングが今までよりも遅くなります。これで、発進直後のせわしなさが減り、だいぶゆったり運転できるような感じになりました。
高速道路ではだいたい80~90Km/hの範囲で走ってます。それくらいだと250ccなら充分です。でも、それほど余裕があるわけではないし、超えるとうるさいし、振動が多いのは事実。
それがハイギヤード化により、同じ快適度なら今までよりも速い速度域で走れるはずだし、同じ速度域なら振動が少なく快適度が上がり、疲労度も減るんじゃないかと期待してます。
まとめ
今回のカスタムはしてもしなくても走れます。ただ、元々のバイクの設定は、日本での環境と運転事情からは少しズレてる気がしています。
なので、交換をして良かったなと思っています。
スプロケの丁数アップが有効なのは、長めのツーリングをする人。近所街乗りや通勤で使うなら、わざわざコストをかけなくてもいいかな。
最近では300~500Kmぐらいのツーリングにも出かけるようになったので、こんなときに効果が出たらいいなと思ってます。
スズキの兄弟車、GSX250RやVストローム250なども同じギア比なので同じような感じになると思います。長めのツーリングをされる方は変えるとメリットありそうです。
全体的にはとても満足いくものでした。今回は15Tでしたけど、16Tでもありなのかもしれません。次にチャンスがあったら考えてみようかなと思います。