白熱球とLED球。その違いってご存知ですか?僕はよくわからないですけど、なんかLEDはいいこと一杯みたいで、どんどん置き換わっているようです。
一般家庭用の電球は、ほぼLEDに切り替わりました。今では、白熱球を製造しているメーカーすらかなり少なくなっている、そんな世の中になりました。
で、ホンダのバイク、NC750S(2016;RC88)。ヘッドライトとテールランプはLED球ですが、ウインカーとポジションランプ(前のみ)は白熱球です。
なので、まずはフロントウインカーだけではありますが、LED化しました。自分がやった範囲ではありますが、LED化に必要な情報をシェアしたいと思います。
NC750Sのフロントウインカー(ポジションランプ)を白熱球からLEDに交換する
NCは、比較的リーズナブルな価格設定のバイクです。なので、あちこちコストカットされているようで、ウインカー(ポジションランプ)は白熱球です。製造当時の白熱球とLED球の価格差は大きかったのでしょうね。
なので、この白熱球をLEDに交換することにしました。NC750SのウインカーをLEDに交換することで得られるメリットは、
- 消費電力が減る
- 寿命が延びる
- キレが良くなる
辺りでしょうか。これらは、白熱球とLED球の違いそのものですね。一つひとつもう少し細かく見ていきます。
消費電力が減る
LEDは白熱球に比べて数分の一の消費電力です。ということは、バイクの場合にはバッテリーに優しくなるということ。
更にいえば、バッテリーに充電をするためのジェネレータの負担も減るということになりますね。
実際、いうほど減るのかはわからないですけど、理屈的には減ります。昔LED化のコスパ計算をしたことがありますが、劇的に改善したので、これも変わってくると思います。
寿命が延びる
寿命が延びることはコストにも影響はしますが、それよりもツーリング中に玉切れリスクが減ることが大切かなと。
寿命自体は、LEDで数十倍は伸びるといわれているので、事実上切れるリスクがなくなるといっても過言ではないかもしれません。もちろん、バイクで使用という特殊環境下で単純にいい切れるわけじゃないですけど…。
キレが良くなる
白熱球とLED球は、発光原理の違いから光り方に違いがでます。
スイッチオンから光るまでに白熱球は微妙なタイムラグが生じるのに対して、LEDにタイムラグはほぼないです。白熱球はボワ~ンと光ってボワ~ンと消えます。
ただこれは、ウインカーをLED球にするメリットといえるかどうかはわかりません。「昔ながらの暖かい感じが好きだ!」って方は世の中に一定数いらっしゃいますので。
ただメリハリはつくので、他車からの視認性は高くなるんじゃないかと思います。
今回の交換部品
今回は白熱球からLEDへの交換なので、交換部品は少なく、作業もとても簡単です。
で、交換したものは、
- ウインカーリレー
- LED球
の二つです。
工具も6角レンチ一本と小さいマイナスドライバ1本だけでできました。簡単そうでしょ?
ウインカーリレー
白熱球と LED球は電気の流れる量が違うので、それぞれに対応したウインカーリレーが必要になります。ただ大抵の LED に使えるウインカーリレーは白熱球でも使用ができます。なので LED 対応のウインカーリレーの方が自由度は高いですね。
で、今回使ったウインカーリレーはキジマ製です。
キジマ製を選んだのは、交換作業が一番簡単そうだったから。 他に POSH のウィンカーリレーもメジャーではありますが、ホンダ車用にアダプターが必要だったのでやめました。
また汎用のウインカーリレーも沢山ありますが、それぞれ色々調べたりすることが必要そうで、面倒になったのでやめました。
さらにいえばキジマは日本国内ではメジャーなバイクパーツ屋さんなので不安感はなかったし、あるバイク屋さんがキジマのウインカーリレーは何でもOKみたいな情報を出しているのを見た記憶があったので、ほぼ無条件にキジマ製を選んでいました。
参考までに、POSHのウインカーリレー。リレー本体とアダプタを組み合わせて使う。
LED球
これがまた最初は何を選んだらいいのかがわからなかったです。規格が多すぎる…。同じ規格でもバイク用っていうのがあるようで、耐振動性が強かったりそういうのがあるみたい。
で、今回は、NCで過去に交換したという方を見つけたので、それに倣いました。
これじゃなくて自分で選びたい方は、規格で探す必要があります。条件(規格)的には、
- S25 / BAY15d
- ダブル
- ホワイト(色)
を選ぶといいと思います。念のためですが、これはフロント用でリア用はまた別の規格になります。ホンダ車のポジション兼ウインカーという仕様が他のメーカーとの違いを産んじゃいますね。
今回自分はフロントしか変えていませんが、リアもLEDにする場合にはシングル球を入れます。フロントと同じまめ電でしたら、これですね。
あと、以下に規格それぞれを簡単に説明します。
S25 / BAY15d
電球にはいろいろな規格があって、NC750SではこのS25が使われています。電球のガラス部分(S25)と取り付け部分(BAY15d)の規格らしいです。
参考情報として、電球の規格についてはKoitoさんの Webページがわかりやすかったのでリンクを貼っておきます。
ダブル
ホンダのバイク全てかどうかはわからないですけど、一つの電球でウインカーとポジションランプ光らせるものを使っています。これ、中身的には2回路入っているのですが、見た目は一つの電球。ウインカーとポジションを一つで光らせるのはフロントだけなので、リアはまた違う電球です。
見た目一つの電球の中に実質電球2個入っているから「ダブル球」と呼ばれます。 NC750Sに加え、SFとかレブルもそうだと思います。
他に特別な工夫をするのならともかく、ただの交換だけでLED化しようと思ったらダブルを選びます。
ホワイト
電球の色ですが、ホワイトを選ぶといいと思います。純正の白熱球はホワイト相当なので。
ウインカーだから赤色系統を選んでは?と思う方もいらっしゃるとは思います。ただ、レンズに色がついているので、中はホワイトでいいと思います。透明のレンズに変えるのであれば中の電球に色をつけないといけないでしょうね。
以前にネット上ではあるのですが、この話がされていることがあって、レンズに色がついてる場合には中は白がいいというのがありました。 読んだときに納得がいったので今回はそれに倣いホワイトを選んでいます。 赤系の電球を選ぶとトータルでの明るさが不足するようにあったような記憶があります。記憶ではありますけど。
実際にバイクに取り付けて色を見た感じではホワイト電球で良かったと思います。 あと、電球(メーカー)によって多少変わってくるとも思います。
交換作業
交換作業自体は、それほど大変じゃないです。僕は今回6角レンチを一本と小さいマイナスドライバーを一本だけ使いました。以下、NC750Sの場合です。
ウインカーリレーの交換
- シートを外す
- サイドカバーを外す
- ウィンカーリレーを交換する
- ウィンカーリレーを固定する
- 外してあるサイドカバーシートを元に戻す
キジマのウインカーリレーを採用していれば、本体の取り外しと取り付けとコネクターの差し替えだけで済みます。本体の取付は両面テープか何かで、元あった場所の近くに貼り付ければそれでいいと思います。僕はそうしました。
調整作業のようなものはないので、難易度的には低い作業だと思います。
電球の交換
- レンズを外す
- 電球をコネクターの方に押して回して外す
- LED 電球を入れる
- レンズをつける
レンズ交換もネジひとつでレンズが外れて、あとは電球の付け替えだけです。
電球交換に関しては、狭いところに指を入れていかないといけないので最初はちょっとモタモタしました。反対側をやるときには特に問題なくサラッと出来ました。
確認作業
一応確認作業をしながら進めると良いと思います。「全部を作業した後に確認」だとうまくいかなかったときに作業をやり直しになってしまうので、その都度をお勧めします。
- リレーを交換したら確認
- 電球を変えたら確認
- リレー本体を固定したら確認
- 最終的に確認
確認事項もウインカーの左右だけでなく、ハザードの確認や、後ろのウインカーの確認も忘れずに。
まとめ
今の時代、電球系が白熱球であればLED化した方がメリットは多いと思います。ウインカーでしたら、リレーの交換も必須にはなりますが、電球交換で行くならそれほど作業もなくてわりと簡単です。
基礎知識的なことも調べて書いてみましたので参考になれば幸いです。
白熱球からLEDに変えて、感覚的にはほとんど何一つ変わっていないです。
- ウインカーにしろポジションライトが多少明るくなった
- 色が少し薄くなった
- 切れが良くなった
このくらいです。特にバイク運行時に変わったことはないと思います。
特に変わったことはないですが、バッテリーや発電機構には楽な方向に動いたと思っているし、それでバイクが長いこと元気でいてくれたらいいなと思います。
あと、社外品の格好いいLEDウインカーもたくさん販売されているので、その手のものに交換もありだと思います。その時には、一応車検のことも考えに入れてやっていただくといいと思います。
という感じで、最後までたどり着いていただきまして、ありがとうございます。今後も日ごろのバイクとの付き合いでトピックスになるようなことを発信していきますので、他のページもご覧いただけますと喜びます。
では、秋の快適ないい季節、ツーリングを安全に楽しみましょう。
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