バイク動画を撮るとき、ハンドルバー近辺にカメラを付けてみたいと思うことがありました。さらに、環境音をいい音で録ってあとで録画編集しようとマイクを付けてみたいと思ったこともあります。
そこで、それぞれテストをしてみましたが、ビビリ音がメチャクチャ発生して、僕も正直イライラ。映像や音声として使い物にならないなんて、本当にがっかりしました。
そこで、ビビリ音が出ないように、自分なりに工夫してみました。
この記事では、どんなことをして、どんな結果になったのかを紹介します。ご興味ございましたら、最後までお付き合いください。
実施したテストと初期の問題点
最初は、マルチマウントバー(以下ハンドルマウント)に、アクションカムアクセサリのハンドルバーマウントを付けました。そこにカメラやレコーダを付けてちゃんと映るのかを確認するために走ってみました。
すると映像はともかく音に問題が出ました。停止時(アイドリング時)は良いのですが、走り出した途端にビビリ音がものすごく出るようになりました。これは見苦しいというか聞き苦しく使えるものではありません。
そこで、今回はビビリ音が出ないようにショックマウントを作ってみようと思い立ちました。
ショックマウントの製作:振動の分離
バイクのエンジンの振動がハンドルバーに伝わり、その振動がマウント部でビビリ音を発生させていました。この問題を解決するために、マウント部とカメラやレコーダーを振動から分離するショックマウントの製作に取り組みました。
製作過程
簡単にいってしまえば、エンジンの振動がハンドルバーに伝わっており、その振動によってマウント部がビビリ音を出しています。そこでマウント部とカメラやレコーダーを振動的に分離すればいいじゃんと、マウントを作ってみました。
- 板ネジの準備: ハンドルマウントに接続するための板ネジを用意しました。
- スポンジの貼付: 板ネジに振動を吸収するスポンジを貼りました。
- デバイスの固定: スポンジの上にクイックシューをつけ、カメラやレコーダーを固定しました。この構造でスポンジが振動を吸収し、デバイスとマウント部を振動的に分離します。
試作品の課題
最初の試作品では、スポンジが厚すぎて強度が不足していました。上にものを載せると倒れてしまったため、スポンジを薄くして改善しました。
試作品は、スポンジが厚すぎてまるで強度が出なかったので薄くしました。上にものを載せると倒れちゃいました。
ショックマウント製作に使用した材料
使ったものや参考になるものは、最後にアフィリエイトリンクですが貼っておきます。
- 板付きナット 1/4
- クイックシュー
- 防振材
- 接着剤
- マウント類
このショックマウントを最初に考えたときに問題になったのが、防振材をどうやってマウントにつけるかでした。そして思いつき、たまたま見つけられたのが、板付きナット1/4です。
カメラを固定するためのネジはインチサイズで日本ではメジャーではありません。なので、インチネジに板が溶接してある製品というのは、これしか見つかりませんでした。この記事を見て作ってみようと思う方は、多分同じ製品を買うことになります。
クイックシューは、小型なら何でも良いでしょう。僕はコスト最優先でhakubaを使いました。今は、hakubaブランドはなくなっていますが、以下同じものです。
防振材は、探すといろいろなものがあります。僕は中華アクションカムを買ったときにケースに入っていたスポンジを使ってみました。これはちょっとやわらかすぎた感じがあって、まだまだ素材選びは続きそうな気がします。ダスキンに硬いスポンジがあって、それなんか良さそう。
接着剤はとても重要だと思います。きちっと接着できないと、運転中に脱落が起きる可能性が高まります。実装物に命綱をつけるのは必須です。
ショックマウントの効果と結果の分析
ビビリ音はほぼ消えました。性能的にはほぼ満足な感じです。ただ、防振材のスポンジの強度がまるでないので、ブラブラしちゃう感じ。カメラは実装できなさそうです。軽いレコーダーで録音用になっちゃいます。
ちなみに、録音に使ったレコーダーはzoom H1nです。
録った音を聞いてみてください。最初は、周りの工事現場の音が入っています。
まとめ: バイクハンドルバーマウントカメラの挑戦と学び
YouTubeでバイク動画(motovlog)をみていると、映像は撮り手の個性がものすごく出てます。どこにマウントするのか、画角はどうするのか、音はどうするのか、などなど。
それを突き詰めていくと、一つのケースとしてハンドルバーにカメラを付けたり音を別録りしたいことがでてきます。この場合にビビリ音がでてしまって対処しました。
もちろん、ヘルメットマウントだけで音声もカメラに入れればOKなんですよね。こんな面倒なことをする必要なんてないのかもしれません。でも、ちょっと違うことに挑戦するのも楽しいんですよね。これもまぁ趣味の一つという感じで工作するのもそれはそれで楽しいです。
音を別録り、編集で合成って、チャレンジしている方が割と多くいる感じがしたので、これも一つの方法としていいよ、と思います。
あっ、ショックマウントでも比較的安いものはあるので、最初から買ってテストするのも一つの方法です。