バイク雑誌の特集としてよく見かける、日本絶景百選みたいなやつ。絶景はそれほど変動するものでもないから、大抵はそれほどランキングに差はないです。どの雑誌、特集でも大差ないというか。
ということで、大抵はランキング一桁に入ってくる絶景、福島の「磐梯吾妻スカイライン」を走ってきました。確かに絶景でよかったです。

途中、というか帰り道はほぼ雨。なので、楽しみ半減ではありましたけど、絶景部分は好天。また、行きたいです。リベンジだ。
絶景ランキング上位の磐梯吾妻スカイラインを走る
埼玉から福島の磐梯吾妻スカイラインを走ろうと思うと、高速をバンバン使えば日帰りも可能。でも、一泊して二日の旅程にすれば、下道を走り高速代を宿代にできます。これで、素敵な下道にも出会えるだろうということで、宿を予約し、時間・疲労具合の許す限り下道を使いました。
まぁ、行きは時間の関係で、帰りは疲労具合でだいぶ高速を使っちゃったけど、やっぱ下道には下道の良さがあるので、できれば高速回避で下道ツーリングしたい派です。
何かと忙しい時代ですが、時間が取れてのんびり行けるツーリングができれば最高です。
ルート概要
今回のツーリングのメインルート磐梯吾妻スカイライン以外も含む、全体像です。
全体像的には、土曜日の昼くらいにさいたまを出発。4号線をどんどん北上して磐梯吾妻スカイラインの玄関口、福島市まで行く予定。今回は宿泊有りなので、宿の予約時間を見ながら途中高速に乗り北上します。
高速は西福島ICで降りて、インター目の前のチサンインに宿泊。
二日目の朝は宿発で、磐梯吾妻スカイラインから五色沼の方に走り、会津若松から南会津を抜け日光まで。元気があれば国道122号線で埼玉まで帰るし、疲労具合によっては今市ICから高速で帰る予定です。
メインルートの磐梯吾妻スカイラインを過ぎてからの、会津若松から南会津を抜け日光までの国道121号線も楽しみなルート。山間の田舎道を会津鉄道に沿って走る国道。
この、会津鉄道の旅も、のんびり景色を楽しめる電車旅としてファンが多いようです。そこをバイクで走ります。
1日目(行き)
自分的には、バイクに乗り始めて最も遠い地へのツーリング。前日からワクワクが止まらない感じ。
1日目の旅程的には、午前中は仕事して昼過ぎにさいたまを出発。夜7時に福島のチサンイン福島西インターにチェックイン予定。
スタート直後、近所は交通量が多くてなかなか進まないし、走り慣れすぎちゃっているので圏央道を使い国道4号線に接続する五霞までワープ。五霞から4号線を北上しました。感覚的にはツーリングスタートは国道4号線五霞な感じでした。
多少高速料金をケチりたいのと国道4号線は走ったことがないので、できる限りは4号線で北上しようと時間の許す限り下道で行きます。
昼過ぎ出発だったので、まずは昼食。だいぶ遅めの昼食にはなりましたが、道の駅まくらがの里こがでとりました。ここは初めてだったのでスタンプ帳へスタンプ。
ここの食堂には、数量限定の特大天丼がありました。結構な人気なようで限定数には間に合いませんでした。すごい残念。またリベンジします。(実はその後一度リベンジしたのですがやはりダメでした。)
昼食後、国道4号線の北上を続けます。
国道4号線って、いろんな方のYouTubeとかblogとかから、ずーっと片側2車線以上で高速道路のような道が続くと思っていたのですが、そうでもなかったです。
大きな街に近づくとそんな感じになりますが、途中片側1車線のところもあったし、実際に走ってみると印象は変わりますね。百聞は一見に如かずだ。
今回は残り時間を考えて那須高原スマートICまで下道。そこからは高速に乗りました。ここから先に行けば行くほどツーリングっぽい道だとは思うのですが、今回は時間が足りませんでした。
次回また行くときには、多少時間の融通を付けてもう少し下道で北上したいです。
宿泊
元々あまり経済的な余裕はないし、豪華な所に一度泊まるくらいなら安い所に何度か泊まる感じで、その分ツーリングに行きたい派です。
そんな感じで経済的な宿を探していて見つけたのがチサンイン福島西インターです。福島西インターを降りたらすぐ目の前にあります。また、磐梯吾妻スカイラインの入り口のようなところにあるので、翌日のスタートにもとても便利です。
翌日の朝食には、ホテル内の食堂で朝食ビュッフェがあります。料金600円なので、コンビで、おにぎりやサンドイッチを買うよりもリーズナブルです。
ビュッフェの内容も全然悪くありませんでした。Google マップのレビューなどを見ると貧相だというコメントもあります。でも、この料金と利便性を考えたらそんなことは全然ないような気がします。その辺は個々の感想なので何ともいえませんが、個人的には充分満足しました。個人的には一押し。
チサンインはチェーン店なので、あちこちツーリングに行く時には便利に使えると思います。基本的にはビジネスホテルなので、それほどの宿泊料金は掛かりません。一泊して食事もとって朝早くから出発する、そんな中継地点な使い方には何の不満もないです。
今回の利用をきっかけに、会員になりました。
2日目(帰り)
チサンインで目覚めて、朝食ブッフェを食べて、いよいよメインルートの磐梯吾妻スカイラインを目指します。そこから会津若松→南会津→日光と抜けて帰ります。

メインルートの磐梯吾妻スカイライン
磐梯吾妻スカイラインは、11月の半ばぐらいより冬季閉鎖されます。閉鎖終了するのは4月半ばからゴールデンウィークの頭ぐらいの間。ゴールデンウィークに入る5月4日だかに閉鎖解除になりました。
ブログ記事をアップするのはこんな時期ですが、実際に走ったのは5月9日。まだ雪の回廊があるのではないかとちょっと期待していました。実際には両道端に残雪があるぐらいで、雪の回廊というほどのものはありませんでした。ちょっと残念。

では、順を追って見ていきましょう。
チサンインよりナビに従って進んでいきます。途中から、結構狭くて見晴らしもそれほどよくない道になっていきます。 本当にこんな感じの道がかの有名な絶景ルートにつながっているのかなんとなく心配になりますが、そこはナビゲーションの通りに進んでいきます。

だいぶ上がっていくと、遠くに吾妻小富士が見えてきます。その姿が見え出すといよいよ絶景ルートは近いです。 標高もどんどん上がり、景色が変わってきます。途中に「展望台」と名前のついた場所があったのでそこで止まりました。

5月初旬で、ルートも冬季閉鎖が終了したばかり。なのにものすごい数の虫が飛んでいます。ヘルメットを脱ぎたくない感じ。自然ってすごいですね。
そこからどんどん進んでいくと、だんだんと火山の気配が漂ってきて、よく紹介されて見る絶景ルートに入っていきます。 景色的には木が減ってきて、硫黄のにおいが漂い、場所によっては止まったら死ぬんじゃないかってほどの臭い。ちょっと大げさか。
火山エリアじゃないところだと、木がたくさん生えているので地面の形はそれほど直接見えません。でもここは木がないので、完全に地形が見えています。岩がごろごろしていて、でも硫黄が付着しているので黄色っぽく、普段全然見れない感じ。 ホント異空間です。
高度が結構あるので、山の外は遠くまで見通せます。それも茶黄色の山肌とコントラストが大きくて、より雄大感が出るんだろうな。
さすがに絶景ロード。冬季閉鎖からの開通後すぐだったし、朝も早かったのですが、バイク乗りは結構来てました。ヤエー!

本当の絶景部分は意外と短くて、もっと長く続けばいいのになと思います。まあ美味しいものはあまりたくさんあったら飽きてしまうので、足りないくらいがちょうどいいかな。お腹いっぱいは身体に悪いです。
一番上がりきったところには有料の駐車場もあるし、軽登山のようにもできるようです。本当ならそこも立ち寄ってのんびり観光気分に浸りたかったのですが、帰りのルートも長いし天気がなんとなく怪しかったので素通りしました。この時点ではいい天気だったんだけど、雨雲レーダーが怪しい動きを見せていた感じ。
そこから五色沼に向けて下っていくと、どんどん雲行きが怪しくなっていきました。で、五色沼に着く前に雨が降り出します。想像以上に早い段階での雨。

途中、道端の小スペースで合羽を着て下っていきます。 天気予報は悪くなかったので、多くのバイク乗りは雨具を持っていなかったようです。途中トイレ休憩によると、かなり多くの人が雨宿りしていました。結構強い雨で、雨具なしで走るのは無理な感じ。
こんな時、NCはバイク自体にたくさんの荷物を積めて便利です。雨具は常にいれっぱなしにしているので、かなり気が楽です。
サブメインルートの国道121号線 会津若松→南会津→日光
磐梯吾妻スカイラインは、多くのバイク雑誌などでも絶景ルートで紹介されているので、自分としてももちろん走りたい道の一つだし、今回はメインのルート。でもそのあとの、会津若松から南会津をつけて日光に至るまでの国道121号線にも大きな期待を持っていました。
ものすごい期待を持ってはいましたが、残念ながら強い雨。淡々と帰ってきました。動画も撮れなかった…。
道路的にはほぼ片側1車線の道。なので、交通量が多かったら渋滞してしまいそうです。
でもそれほど交通量が多くないのか、ずっーと流れてます。 田んぼの中をしばらく走り、街に出て、また田んぼの中を走り、そういう感じが続きます。
ほぼ平坦な道だし、クネクネ状態もほとんどありません。 ほぼまっすぐ。それがつまらないと感じる方もいるでしょう。でも、田舎道をのんびり走るのもまた下道ツーリング。それが苦手な方は高速道路で一気に駆け抜けてしまいましょう。
今回は雨だったので通れませんでしたが、途中並行して走る県道131号線には大内宿というのがあるようです。結構な観光スポットのようで、次回は是非立ち寄りたいと思います。
南に進むにしたがって、段々と雨も弱くなり途中で止みます。いつ降りだすかわからない感じだったので、淡々と南下を続けました。疲れもあって、それ以上どこに寄ろうという感じにはならなかったです。やっぱり、雨の中の運転って疲れますね。
日光まで降りてきたら、今市インターより高速で帰ってきました。
道の駅
途中で立ち寄った道の駅。
関東版のスタンプ帳に初めて立ち寄った時にスタンプを押すことにしてます。なので、スタンプは関東内だけ。ばんだいとたじまは東北エリアになるのでなしです。
まくらがの里こが
行きの昼ご飯どころ。結構大きい道の駅で、繁盛していました。
なぜか、710ナンバーの車を何台か見かけました。茨城県だけに「ナットー」の番号をつけているのかと思ったほど。そうかもしれないけど。

しもつけ
「しもつけ」って漢字で書くと「下野」なんですね。知識量の少ない自分には読めなかったし書けなかったです。一つ利口になりました。
ここも結構にぎわっていました。バイクもたくさんいました。
スタバがあったり、展望台があったり、ただの地域野菜販売所ではなかったです。今回は、旅程が長いし、時間もあまりないし、ざっと見学してスタンプを押して後にしました。

ばんだい
残念ながら、ちょうど土砂降りの中だったので、トイレ休憩&ちょっとだけ雨宿りな感じでした。ずぶ濡れだったし、お店の中探索できませんでした。
スタンプも東北エリアなのでなしなのです。次回行く機会があれば、リベンジ。

たじま
ここ、割と狭いというか小さいというか、こじんまりした道の駅。
でも、なぜか、心休まるというか、そういうところでした。こんだけ道の駅巡りをすると、一つひとつを堪能するって感じじゃないんですけど、ここは割とじっくりお土産探しをして、蕎麦を買ってきました。
しかし、蕎麦とかうどんって、あちこちありますね。どこの地域でも手打ち名品みたいな。なので、蕎麦好き、うどん好きな方は日本中どこに行ってもありそうで、食べ物には困らないですね。個人的には、あれば食べる感じで、全然食通とかではないので、逆にどこに行っても困らないかな。
海は海鮮。内陸は山菜やそば・うどんですね。
湯西川
福島から下道で南下してきていたので、結構疲れてきたころに出てきた道の駅。水陸両用バスがありました。ちょうど出払っていたのか、車体というか走っているところは見ませんでした。いても、多分乗らなかったけど…。
温泉施設もあるようなので、ここでひとっ風呂というのもありです。が、今は休業中みたい。感染症対策じゃなくて修理的な…。

まとめ
バイクに乗り始めて一番遠くまで行ったツーリング。 特に泊まりで行けば、夜のんびりできるし、地元のごはん屋さんで食事もできて楽しみ倍増です。とはいえ、なかなか時間が取れないんですけど…。
今回の宿は、コロナ禍でもあったことから、早い時間に店じまいするところが多く、近所のラーメン屋さんで済ませてしまいました。これもちょっと心残り。ラーメン屋さん自体は美味しかったです。
埼玉から福島は、日本全体を考えた時にはまだまだ近いです。高速道路をフル活用すれば日帰り圏内でもあります。その範囲を超えた、二泊三泊するようなツーリングもそのうちしたいです。早くしないと歳取って行けなくなっちゃうかもしれないし。
あとツーリングが長期になればなるほど、万全な雨対策が必要になります。雨、結構苦手なんですよね…。
西日本にもたくさんの絶景があるようです。そこに行くまでにまだまだ東日本でも走ってないところが多いです。長野県や、箱根近辺。東北の福島よりもっと北の方にも走りに行きたいです。
1日500 km 程度のツーリングにはこれからもどんどん出て行きますので、またレポートが出たブログ記事を書きますのでご覧いただけたら嬉しいです。
これからはバイクツーリングに良い季節です。 この記事を読んでくださっているあなた様も、あちこちの絶景ツーリングを楽しんで見てください。もしかしたらどっかで「ヤエー!」ってしてるかもしれませんね。
で、最終的には627Km走ったツーリングでした。NCでの計算燃費は33.3Km/l。なかなかです!

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