年が明けて、冬本番ですね。
ここ埼玉では、寒い月ランキングは 1月→2月→12月 です。なので、これから一月ちょっとが最も寒い時期でしょう。でも、ツーリングには行きたいんだ…。まぁ、今年はコロナ問題はあるけど。
冬バイク用に初めての電熱製品。コミネ電熱ベストEK-101は安価で手軽。
で、バイク用に初めての電熱製品を買いました。コミネの電熱ベスト EK-101です。
元々、電熱物に関しては、
- 費用が掛かる
- バイク乗車時の電源の準備が必要(面倒)
- 万が一のトラブルでツーリング先で使えなくなると困る
ことを考えてしまって、電熱物を使うことをためらっていました。
が、今回はたまたまコミネの電熱物初心者向けともいえそうな製品が、Amazonで安くなってていたので試しに買ってみました。
使った感想 / レビュー
きちっと防寒ができていれば、+αの暖かさが得られます。これだけで冬バイクを乗り切ろうは無理ですね。あくまでも+α。でも、この+αは意外と大きいです。
USB電源での給電は、電圧が低いためにあまり暖かくならない製品もあるようですが、このベストは充分に暖かくなります。
形状的にはとても薄く、コンパクトにできています。なので、普段の冬着の中に装着しても、モコモコになることはないと思います。折りたたんでしまえば、まったくかさばらないので、早朝に出かける段階で使い、昼間暖かくなったらポケットにしまうことも可能です。
ちょっと温める、という用途にはとてもいいです。
さらに、良し悪しについて使ったわかったことを紹介します。
温まる場所、温まり具合
身体の後ろ側が肩甲骨の間くらい。前側が胸の上くらいで左右2カ所。
肩甲骨の間は、温かくなったのがよくわかります。前側は、発熱体の場所を触ると充分に温かい感じがしますが、着ている分にはわかりにくいです。背中は密着度が高く、前側は低いのでしょう。
でも、ジャケットの中に着こむので、そんな感じでも充分かなと思います。
良いところ
電熱物入門編というポジションから考えると、欠点よりも良いところの方が多いです。
- 安価
- 軽量・かさばらない
- モバイルバッテリー(USB)で稼働
- バイク以外で使える
安くてかさばらないのは、本当に正義です。これだけでも買う理由になります。
更には、モバイルバッテリーで使えて、そこそこ温かいというところ。もちろん、温める発熱体の面積はそれほど大きくないので、身体全体という訳にはいきません。でも、温かくなるところは温かいです。
あと、モバイルバッテリーで使うことができるし、とても薄くて軽いのでバイクに乗るとき以外の、日常生活でも使えます。
個人的なことで恐縮ですが、僕の作業部屋は都合により部屋全体を暖められる暖房器具はありません。足元だけ温めるとかはできますが、部屋全体は暖房できません。
なので、毎日のようにこの電熱ベストをきてます。この場合は、モバイルバッテリーではなくて、長めのUSBケーブルを使って給電しています。
また、バイク以外での外出時にも使えます。なので、稼働時間はかなり多くできます。一日中でも。だとしたら、コスパ最強ですね。
欠点
あまり欠点らしい欠点はないのですが、それでも「これは…」というのが、
- 操作ボタンが胸にある
です。Amazonなどで電熱物を見ると、中華製品を中心に胸に操作ボタンがあるものが多いです。これ、結構嫌ですね。特に、バイクに乗ることを考えたら最悪に近いです。
バイクに乗るときには、多分電熱物の上にインナージャケットとアウタージャケットを着ることになると思います。なので、ジャケット類を着こんでしまったあとでのスイッチONが非常にやりにくいです。
僕の場合、長めのUSBケーブルを使って、ハンドル周りにある電源口に繋いで使います。なので、まずはジャケットを着こんで電源コードをつないでヘルメットをかぶってエンジンを掛けてからスイッチONになるわけです。
この状態でジャケット内のスイッチ操作って、決してやりやすいとはいえないですね。前ファスナーを開けて、ミラーでスイッチを見ながら操作する感じになってます。ツーリング中の温度設定の変更はかなり厳しいです。僕はMIDにしっぱなしです。
これは欠点。
コミネのもっと本格的な電熱物や、RSタイチのものを見ると、ジャケットの下の方にベロ上に操作スイッチがありますね。ジャケットの脱ぎ着なしで操作をするためなのは明らか。なので、この部分は安い商品ということで飲み込むしかないです。
こんな人におすすめ
どんな商品にもお勧めな人とそうでない人がいます。で、これがお勧めな人は、
- 着る物メインで防寒し、電熱物をサブとして考える人
- まずは試しに電熱物を使ってみたい人
です。最初の方にも書きましたが、この電熱ベストメインでの防寒は無理です。ある程度、着るものできちっと防寒出来たうえで、「更に発熱体があると温かいよね」と思える人にはかなりいいと思います。
あとは、「電熱物ってどんなもん?」ってとりあえず使ってみたい人にもいいと思います。あまり高くないし、モバイルバッテリーで使えるので、失敗したと思ったときのがっかり感は、本格的なものに比べたら少なくて済むと思います。
併せて必要なもの
このベストは、商品として本当にベストだけ入っています。なので、実運用には他に用意をするものがあります。
- モバイルバッテリー
- USB(micro)ケーブル
モバイルバッテリーは、出力2A以上のもの。あと1日使うことを考えると、最低でも10,000mAhの容量はあった方がいいかも。ただ、あまり容量の大きいバッテリーは重いので、10,000mAhを用意して使ってみて、足りないようなら追加で買う方がいいかもしれないです。
僕はバイクでロンツーをするときに使いたくて、なのでバッテリーを気にしないでいいようにバイクのUSB電源に繋いでいます。
ベストのUSBの口が胸にあるので、胸からジャケットの中を通してお腹辺りから外に出て、そこからハンドル回りまで接続する必要があります。
僕の場合で、1.2mくらいがちょうどいいみたい。ただ、そのくらいのケーブルが手配できなかったので、少し長めの1.5mのケーブルを使っています。今のところ問題は起きていません。
あと、こうやって電源ケーブルをつなぐと、身体とバイクを結んでいることになります。緊急時のことが心配になる方もいらっしゃると思います。僕もちょっと思う。
ただ、このケーブルはちょっと強めに引っ張るだけでも取れるので、非常時には抜けるなり壊れるなりして問題ないと思います。テストはできてないけど…。
人もバイクも重いので、それより頑丈なUSBの口はそんなにないと思います。だから、かなりの高確率で心配無用だと思います。
他の、バイクから電源をとる本格的な電熱物に比べたらかなり貧弱です。
まとめ
電熱物って、お金もかかるし、バイク(バッテリー)にも負担を掛けるし、接続が面倒だし、ツーリング先で壊れたら寒い思いをするし、どうしても導入に踏み切れませんでした。
でも、こうして一番負担の少ないものをテスト導入してみたら、やっぱりあった方が楽だなと思えました。
今後は、自分の中でも少しずつ電熱物は増えていくと思います。特に足先を含む下半身の寒さは課題的になっているので、この辺は使うかもです。(手はハンドルカバーで満足している)
あとは、どうしても電源ケーブルの接続は面倒です。こればかりはいつまでたっても面倒だと思います。ここの折り合いがつけば、いろんな心配事はあろうかと思いますが、電熱物、いいです。
冬バイクを寒さであきらめちゃう方は多いと思います。が、個人的には道路はすいているし、空気は澄んで景色がきれいだし、食べ物もおいしい気がするので、冬バイクはお勧めです。(このブログは冬装備の記事が多い…)
電熱系も上手に使って冬バイクを楽しみましょう。