NC750S DCTパーキングブレーキの効きが甘い?調整方法を解説

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ホンダのDCTは、要はオートマです。走行時にギアチェンジの必要がなく、ツーリングはすごくラクで疲れにくいです。渋滞時は、特に真価を発揮します。

オートマであるDCTのメリットでもあるけどデメリットにもなることの一つに、エンジン停止でギアがニュートラル(N)になることがあります。多少の坂道で停めようと思ったときに、ギアを1速で止めることができません。

そのためにパーキングブレーキが付いています

NC750S DCTのパーキングブレーキを調整した

先日、たまたまパーキングブレーキを掛けた状態でバイクを押す機会がありました。すると、バイクが動いてしまいました。「やば、パーキングブレーキがあんまり効いてないじゃん」そんな感じ。

そのまま放っておいてはまずいので、ちゃんとパーキングブレーキが効くように調整をしました。この記事では、調整作業はどんな感じなのかを紹介します。まぁ、素人DIY整備なので、変なところがあるかもしれませんので、その辺はご容赦ください。

パーキングブレーキには調整基準がある

サービスマニュアル的には、ちゃんと調整基準があります。

パーキングブレーキレバーを引いて行って、タイヤの動きに制限が掛かりだした時のレバー位置がここからここになきゃいけないよ、って感じの基準です。目盛りもついています。

個人的には、これはこれですごく重要だと思います。が、実際にはレバーを引いたらちゃんとバイクが止まり、解除したときには全然抵抗にならない。それがちゃんと実現できていればいいよね、って思います。

パーキングブレーキの調整箇所

パーキングブレーキの調整箇所は二か所あります。微調整用と、それでは足りないときの本調整をする場所です。

  • 微調整はレバーのすぐ近く
  • 本調整はパーキングブレーキ本体

今回は、パーキングブレーキ本体の方で調整をしました。

微調整用の場所には、防水のためのゴムカバーがかかっています。これをずらして調整ネジをむき出しにして調整します。ところが、このゴムカバーがだいぶ傷んでいて、調整ネジをむき出しにしようとしたら破れそうでした。なので、こちらでの調整は断念しました。

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使う工具

工具はたった三つで出来ます。

  • 12mmのスパナ
  • モンキーレンチ
  • スタンド

パーキングブレーキの調整はリアタイヤを持ち上げないといけないので、スタンドが必要です。 もしスタンドがない方は調整ができません。センタースタンドが付いている方はそれでOKです。

リアタイヤを持ち上げられればチェーン洗浄も楽です。 簡易的なものでも一つ持っておくといいと思います。

これだとフロントブレーキロックも付いていていいです。 フロントブレーキロックは僕も使っていますけど、一つ持っているとなんとなく安心です。

ちなみにリアスタンドはデイトナ製を使っています。意外と使う機会ありますね。

実際の調整方法

実際の調整方法をざっくり紹介します。文章になると難しそうですけど、実際はそれほどでもないです。というか、すぐに終わります。↓ 動画の方がわかりやすいです。

1. リアタイヤを持ち上げる

基本的にはリアタイヤを持ち上げないと調整できません。また、フロントブレーキロックも掛けておくと安心です。

2. パーキングブレーキを解除する

パーキングブレーキの掛かり具合を、タイヤを回しながら行うためパーキングブレーキを掛けた状態では調整ができないです。調整前に解除しておいてください。

3. ロックナットを緩める

ネジが硬かったら一旦パーキングブレーキを掛けておくと外しやすいです。

これに気づかず、一番最初はインパクトを使いました。←ふつうは要らないです。

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4. タイヤを手で回しながら調整ネジを締めていく

タイヤを手で回しながら調整ネジを締めていきます。僕は調整ネジをモンキーレンチで回しました。

5. ブレーキがかかり始めたら調整ネジを1/4回転戻す

あるところでブレーキが効き始めます。効き始めたらそこで調整ネジを締めるのをやめ、逆方向に1/4回転程度戻します。

6. ロックナットを締める

パーキングブレーキの効き具合の調整が済んだら、その状態を維持できるようにロックナットを締めます。ロックナットを回すのと一緒に調整ネジが回らないように気を付けます。

場合によっては、パーキングブレーキを掛けた状態で締めた方がいいかもしれません。

7. 動作確認をする

動作確認って、とても大切です。

  • パーキングブレーキをかけてタイヤが回らない
  • パーキングブレーキ解除でタイヤが抵抗なく回る

問題なければ終了です。

パーキングブレーキの調整頻度について

追記です。

パーキングブレーキの再調整を行いました。前回の調整から1年4カ月が経過しており、再び効きが甘くなっていました。この経験から、年に一度くらいの調整が必要だと思いました。

DCTモデルでの安全なツーリングには、パーキングブレーキの正常な機能が欠かせません。特に、ツーリングでの微妙な傾斜がある場所への駐車時などに重要な役割を果たします。定期的なチェックと調整を怠らないようにしましょう。これによって、安全なツーリングを楽しむことができます。

まとめ

パーキングブレーキを使うことはあまりないです。実際、僕自身あまり使っていないです。

とはいえ、いつ何時使うかわからないです。ツーリングでバイクを止めるときに、ちょっとした勾配があれば掛けないといけないです。

なので、「最近あまり使ってないなぁ…」という方でも、パーキングブレーキを掛けた状態でバイクを動かしてみて、効き具合の確認をしておくといいと思います。

あと個人的にはバックアップ的にフロントブレーキロックも持ち歩いています。小さいものなので、全然邪魔にはならないです。メンテナンスの時にも使うことがあるので、一つあってもいいかなと。

フロントブレーキロックに関しては、冬場にハンドルカバーを使う方は特に持っておいた方がいいです。ハンドルカバーにもよるとは思いますが、ハンドルカバーを使うと、パーキングブレーキは使えなくなります。

ちょうど、レバーの上にカバーが来ちゃうんですね。そんな時にフロントブレーキロックがあれば安心です。

それと車検。

先日、ユーザー車検を受けてきました。四輪車の車検ではパーキングブレーキの確認がされるようなので、バイクでもパーキングブレーキのある車種は確認されるかもしれないなと思っていました。が、それはなかったです。

もしかしたら、質問したら確認されたのかもしれないけど、余計なことは聞かなかったので作動状態の確認はありませんでした。

ということで、DCTモデルのパーキングブレーキ。走るのには何ら関係のないものですけど、出かけ先での駐車時に使うかもしれない大切なパーツです。確認も調整も大変じゃないので、最近何もしてないなという方はチェックしてみてください。

では、ちゃんと効くパーキングブレーキで安全なツーリングを!

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buga

昔サラリーマンな工業系エンジニア。
今は、人に使われるのがだめで自営業で人間系エンジニア。
20代でバイクの中型免許を取り、50代半ばの今になって初めてバイクに乗り、なのでバイクの話題が多い今日この頃。

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