いやしかしよく降りました、今年の梅雨。いよいよ暑い夏本番な季節突入ですね。しかも猛暑っぽい…。バイク乗りにはきつい季節です。でも、遠くまで走って、いい景色みて、おいしいものが食べたい。
夏バイクを少しでも快適にする暑さ対策として、僕が実際に使ってみて良かったコミネのメッシュインナーベストを紹介します。
直感的に、商品としてはあまり売れない物のように感じました。僕も半信半疑で買いました。が、使ってみたら滅茶苦茶いいです。いい意味で、期待を裏切られました。
きっかけ
たぶん、一番のきっかけはライスク。
去年の春くらいから、ライスクに通い始めました。だいたい月に一度。このライスク、4月5月の段階で結構暑かったです。ある意味、運動なので外気温以上に暑いです。
基本的なプロテクタをフル装備して、日陰なく、全面アスファルトの上で、スピードが出るわけでもなく、熱いエンジンを抱えている。暑くないわけないですね。
なので、少しでも涼しくしようと思い、プロテクターの内側にも風が通るこの商品にチャレンジしました。
他にも、ジャケットにファンがついているやつとか、ベストに水を仕込ませるものもあります。が、一年中使えるものでもないのに高い感じがしたので、手軽なものから試してみることにしました。
着た感じ
実際に着たらどうだったのか。
このインナーベストは、あくまでも走行風を利用した涼しさなので、いい場面とそうでない場面があります。残念ながら、着ているだけでいつでも涼しいって商品ではありません。
ライスク偏
最初の目的でもあるライスクでの効果は、わかりません。
わからないっていうのは、ライスクで走り出すと、暑い寒いを感じている余裕がないです。走り終えて止まった時には、暑いです。涼しくないです。
でもそれは、走行風がない状態なので、しょうがないです。
でも、街乗りではあんなに涼しい感じなので、効果ゼロってことはないはず。
街乗り、ツーリング偏
では、街乗りとかツーリングはどうかというと、着ているとかなり涼しいです。
ぶっちゃけ、猛暑になってしまえば涼しいものではないです。そもそも風が流れ込んできたとしても、その風自体の温度が高いので。
でも、あるのとないのではだいぶ違う。ないときには、プロテクタの裏側は汗でじとじと感が強く出ます。このインナーベストを使うと、そのじとじと感がだいぶ軽減されます。
走りだせば風が流れるので、じめじめ感は排出されるし、そのじめじめ感が気化熱を奪って涼しさのもとになります。
ちょっと涼しめの日にバイクしたときには、かなりの涼しさを感じられました。なので、それなりに風が通るようになります。
渋滞偏
プロテクタの内側にも風が流れ込むようにするためのものなので、信号待ちや渋滞などでは普通に暑いです。全然効果を感じないです。
でも、止まっている時に暑くなって、信号待ちくらいでも汗ばんで、それが走り出せば涼しさにつながります。ずーっと渋滞じゃなきゃ効果大。
ずーっと渋滞は、バイクの場合は何やってもかなりキツですね。エアコンには勝てないです。
より効果を得るためのヒント
涼しくなる原理は、走ることでジャケットの中に風が入り、熱を逃がすことです。ついでにいえば、汗で湿ったシャツに風が流れれば、気化熱を奪い、より涼しくなります。
この事を考えると、メッシュインナーベストの下に着るものは、速乾効果の高いシャツがいいです。
今の時代、色々なメーカーからクールインナーと呼ばれるタイプのシャツが売られています。たぶん何を買ってもそれほど大きな違いはないと思うので、好きなメーカーのものや予算の合うものを買えば良いと思います。
機能として、早く乾くタイプのものを選びましょう。
使える人、使えない人
このインナーベストは、プロテクターを使う人に特にフィットします。
プロテクターは、それほど空気の通りがいいようにできていないです。多少メッシュっぽく作ってあるものもありますが、それでもたいして空気は流れないと思います。
なので、このベストはプロテクターをしっかり使う人に向けた商品です。特にプロテクターをしないのであれば、そんなに風通りが悪くなることもないと思うので、このメッシュインナーベストはいらないでしょうね。
それと、仕事などで、混雑した道しか走らない方にもあまりフィットしないと思います。年中信号で捕まるようであれば、これよりも強制的にファンでジャケット内に空気を送り込むタイプの方がいいです。
逆に、ある程度のツーリングルートの設定などを先にして、あまり車のいない状態で走れるタイプの人にはフィットします。こういう方の場合、 逆にかなり涼しい過ぎる場面が出てくるかもしれないので、薄いウインドブレーカー1枚持っていると安心かもしれません。
まとめ
夏は暑いけど、それでもバイクで出かけたい。
そんな場合には、暑さ対策が必須です。暑さでクラクラして事故でも起こしたら、元も子もありません。
そんな暑さ対策の一つとして、このコミネのメッシュインナーベストは使えると思います。個人的には、効果に怪しさを感じてなかなか買うことに踏み切れませんでした。でも、実際に着てみたところ、特にツーリングではかなり効果的です。
クール素材でできた薄めのインナーの上にこのメッシュインナーベストを着てプロテクター入りバイク用ジャケットを着れば、安全性を確保しながらもある程度の涼しさを得られます。
梅雨も明けて、夏休みにもすぐ突入します。本当に暑さ対策が必要なのはたった1ヶ月か2ヶ月のことかもしれません。だからこそ、あまりコストをかけずに涼しさが得られるこのベストって、結構おすすめな気がします。
まぁ、休憩時にジャケットを脱いだときに下からこれが出てくるのはちょっとアレですけどね。ささっと脱いでしまいましょう。
ヘルメットインナーやこのインナーベストなど、見栄え的にはイマイチなものは多いです。でも、涼しさや快適さは安全性に繋がるもの。特に暑さ厳しい夏には大切なので、何らかの対策をして、夏バイクしましょう。
と、いいつつ、涼しいとこ、行きたいな…。
おまけ
このメッシュ素材はそれなりに売れているようで、コミネの夏ジャケットの内張にかなり使われるようになっているようです。ライコランドでコミネの夏ジャケットをザーッとみてきましたが、多くの商品の内張がこのメッシュ素材になっていました。
それだけ売れると判断されている、というか去年とかも売れたんでしょうね。確かに、この素材でジャケットを作ってくれれば、ジャケットを羽織るだけでいいので簡単です。自分的に今年はもういいけど、来年は買おうかな…