【か】
片伸び
バイクのチェーンは、使用していると摩耗して伸びてしまいます。この伸びは、チェーン全体が均等に伸びるわけではなく、一部だけが伸びてしまうことがあります。これを「片伸び」と呼びます。
片伸びを放置すると、チェーンの張りが不均一になり、スプロケットの歯に負荷がかかって摩耗が進みます。最悪の場合、チェーンが切れて転倒する危険性もあります。
片伸びを防ぐには、定期的にチェーンの張りをチェックし、伸びていたら交換することが大切です。また、メンテナンスの際には、チェーンを清掃して汚れやサビを取り除くことも重要です。
【し】
シフトペダル
バイクの「シフトペダル」は、ギアチェンジを行うためのペダルです。左足で操作し、ペダルを踏み込むことでギアを上げる、ペダルを踏み上げるとギアを下げることができます。
シフトペダルの位置は、バイクの種類によって異なります。一般的には、左足を置くステップのすぐ下に配置されています。また、バイクのモデルによっては、シフトペダルの位置を調整できる場合があります。
シフトペダルの操作は、ギアの種類によって異なります。1速から2速、2速から3速とギアを上げる場合は、ペダルを踏み込むと同時に、クラッチレバーを握ります。クラッチレバーを握ることで、エンジンと後輪の回転が切り離され、ギアチェンジがスムーズに行えます。
3速から2速、2速から1速とギアを下げる場合は、ペダルを踏み上げると同時に、クラッチレバーを握ります。また、シフトダウンを行う際には、エンジンブレーキを併用することで、安全に減速することができます。
シフトペダルの操作は、慣れが必要です。最初は、ゆっくりと操作して、徐々に慣れていきましょう。
【ち】
チェーンルブ
バイクのチェーンルブは、チェーンの潤滑と保護のために使用されるものです。チェーンは、エンジンからリアホイールに動力を伝達する重要な部品ですが、走行中は常に雨風や泥汚れにさらされています。そのため、チェーンが錆びたり、摩擦で磨耗したりしないように、定期的にチェーンルブを塗布する必要があります。
チェーンルブには、ウェットタイプ、ドライタイプ、セミドライタイプの3種類があります。バイク初心者の方には、ウェットタイプとセミドライタイプのどちらかを選ぶとよいでしょう。ウェットタイプは、チェーンの保護性能が高いため、雨天時にも安心して使用できます。セミドライタイプは、汚れが付きにくく、チェーンの動きをスムーズにするため、日常的な使用に適しています。
チェーンルブの注油は、走行距離500~1,000kmごとに行うのが目安です。雨天時や泥汚れが多い場合は、走行距離にかかわらず、こまめに注油するようにしましょう。
チェーンルブを注油する際には、チェーンの汚れをしっかりと落としてから行いましょう。また、チェーンルブは、チェーン全体にムラなく塗布するようにしてください。
【は】
パーツクリーナー
バイクのパーツクリーナーは、金属やプラスチックなどの部品の汚れを落とすために使用される洗剤です。油汚れやカーボン汚れなどを強力に落とすことができるため、バイクのメンテナンスには欠かせないアイテムです。
パーツクリーナーには、スプレータイプ、缶タイプ、液体タイプなどがあります。スプレータイプは、手軽に使用できるため、バイク初心者の方にもおすすめです。缶タイプは、大量の汚れを落とすのに向いています。液体タイプは、細かい部品の汚れを落とすのに向いています。
パーツクリーナーを使用する際は、手袋やマスクなどを着用して、換気の良い場所で作業するようにしましょう。また、パーツクリーナーは、塗装やゴムなどを傷める可能性があるため、注意が必要です。
パーツクリーナーは、バイクのメンテナンスにおいて重要な役割を果たします。バイクの性能や安全性を維持するために、定期的にパーツクリーナーを使用して、バイクの汚れを落とすようにしましょう。
【ふ】
フロントスプロケット
ドライブスプロケットともいう。
バイクのフロントスプロケットは、エンジンから発生した回転力をチェーンに伝え、リアホイールに伝達する歯車です。エンジンの回転力を直接受けるため、高炭素鋼などの強度の高い材料で作られています。
フロントスプロケットの歯数が多いと、エンジンの回転数を上げなくてもリアホイールを回転させることができるため、加速力がアップします。逆に、フロントスプロケットの歯数が少ないと、エンジンの回転数を上げることでリアホイールを回転させることができるため、最高速がアップします。
フロントスプロケットの交換時期は、走行距離10,000~20,000km程度が目安です。劣化するとチェーンが伸びたり、チェーンが外れたりするトラブルが発生することがあるため、定期的に点検するようにしましょう。点検はチェーンの点検と合わせて行うのが一般的です。
フロントブレーキロック
バイク用のフロントブレーキロックは、バイクのフロントブレーキをロックする器具です。傾斜地に駐車した際のバイクの転倒を防ぐためや整備の時にバイクが動かないように使用します。
フロントブレーキロックは、ブレーキレバーとハンドルの間に挟み込むように取り付けます。すると、ブレーキレバーが引き込まれた状態になり、バイクが動きにくくなります。
フロントブレーキロックは、比較的安価で手軽に購入できるため、バイクに乗る際には一つ持っておくと便利です。
【注意点】
- フロントブレーキロックは、停車時の補助ブレーキです。盗難防止にはなりません。
- 長時間使用すると、ブレーキマスターシリンダーやキャリパーに負担がかかるため、注意しましょう。
【D】
DCT
DCTとは、Dual Clutch Transmissionの略で、デュアルクラッチトランスミッションのことです。DCTは、マニュアルトランスミッションでいうクラッチとシフト操作を自動化したシステムです。
DCTのメリットは、以下のとおりです。
- クラッチ操作が不要なので、運転が簡単
- 変速時の駆動力の途切れがないので、スムーズな走行が可能
- 燃費が向上
初心者にとっては、クラッチ操作が不要なので、運転がとても簡単になります。また、変速時の駆動力の途切れがないので、スムーズな走行が可能で、燃費も向上します。
DCTは、マニュアルトランスミッションのメリットを活かしつつ、ATのメリットも兼ね備えた、バイクの新しいトランスミッションです。
【S】
SLJ
江沼チヱンのSLJは、スクリュージョイントの略で、専用工具を使わずにチェーンのジョイントを締めることができるものです。
SLJのジョイントは、ピンとブッシュの間にナットを締めることで固定されます。ナットを締めるには、14mmのスパナやモンキーレンチで十分です。
SLJは、シールチェーンに使用されるジョイント方式です。シールチェーンは、OリングやXリングなどのシールによって、チェーン内部の油や汚れを外部に出さないようにしています。
SLJのメリットは、専用工具が不要で、誰でも簡単にチェーンのジョイントを交換できることです。また、ジョイントの強度も高く、耐久性にも優れています。
初心者の方でも、SLJであれば簡単にチェーンのジョイント交換ができます。また、ジョイントの強度が高いので、安心して使用することができます。
