バイク乗りの祭典: 東京モーターサイクルショー2024のレポート

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年に一度のバイク乗りの祭典、東京モーターサイクルショーに行ってきました。

バイクに乗り始めて6年たちましたが、新型コロナウイルスで開催されなかった年を除き、毎年行っています。

今現在乗っているNC750Sにはかなり満足しているというか、乗り換える感じが全然ないので、各社の新型モデル的なバイクにはあまり興味が沸かないです。が、現場で見ればそれはやっぱり楽しいですね。

今回、特に目が行ったのは大手バイクメーカーのブースではなく、小物やアパレルなど周辺商品の展示でした。全体としては例年とは少し異なる雰囲気があり、大手バイクメーカーの展示が縮小され、一部の高級アパレルメーカーが不参加だったように感じました。これはおそらく新型コロナウイルスの影響がまだ残っているからだと思います。

という感じで、気になったブースなどを紹介していきます。

気になったブース

大小たくさんの出展者がいましたが、この記事では大手バイクメーカー以外の比較的小さなブースの中で、僕が個人的に気になったものを紹介します。

ヘルメット

OGK Kabuto

多分バイク乗りなら知らない人はいないヘルメットメーカーです。

僕自身、一番最初にKAMUI-2を買い、今はAEROBLADE-5を使っています。国内大手ではあるものの世界的な大手のSHOEIやAraiに比べれば安価なので使っている人は多いと思います。

今使っているAEROBLADE-5は空力特性に優れていて、初めて被った時には驚きました。それまでのKAMUI-2だと横を向いたときに頭を持っていかれる感じがあったのですが、これは全然ない。それからOGKのファンになりました。他か嫌いなわけじゃないですけどね。

で、OGK Kabutoブースですが、去年は新作で「GEOSYS」というアドベンチャー系のヘルメットが発表されました。

今年は、スポーツジェットの「EXCEED-2」が発表されました。

シールド形状が変更され、より静かで風の巻き込みが減ったそうです。本体というか、内装にも多少の変更があるようです。ジェットヘルにはいざという時の怖さがあって、購入動機って全然なかったのですがちょっと気になりだしました。

製品紹介 | バイク用ヘルメット&ギア | Kabuto
卓越した技術と妥協なき品質へのこだわりから生まれたKABUTOのヘルメット。信頼性の高いプロ仕様から、お子さまに親しまれる商品まで日本人にあったヘルメットをご提供します。

KYT

名前を聞いたことがない人がほとんどだと思います。僕も初めて見ました。

ブースの方に聞いてみるとインドネシアのヘルメットメーカーで、つい最近、日本上陸を果たした、そんな感じのようです。

KYT

今回は、オフロード系のヘルメット中心に展示されていました。ちょっと持ってみると…、めちゃくちゃ軽いです。軽いといえば、ZEALOTさんのオフロードヘルメットもめちゃくちゃ軽いですが、同じくらいな感じ。

日本のトップメーカーと勝負するような感じにはならないけど、多少でも使ってもらえたらいいなと、控えめな発言をされていました。

KYTって会社の名前、実は社長さんが大の京都好きだそうで、KYOTOから取って付けたものだそうです。日本ファンなんですね。

ひたすら軽く作られたオフロードヘルメット、ちょっと興味を持ちました。

とりあえずは Webike! で買えるそうです。まだ量販店には出ていけないみたい。

KYT Helmet
KYT Helmet Official Website

bag類

ORION ACE

いろいろと小物類を売っている会社のブース。特にバイクに取付けるバッグ、特に保冷バッグが目立っていました。

カタログをもらってきましたけど、「ユニークでチャーミングなものを一生懸命創り届ける」とあります。確かにそんな感じ。

ちょっと失礼かもしれませんが、なくてもいいけどあったらいいよね、っていう感じの商品が多かったです。なくたって、ほかに手はあるけど、まぁあればあったで使えるよね、そういう感じ。

保冷バッグは、世の中的にはたくさん売られていますよね。それが高性能になって、バイク用シートバッグになっている。取り付けも一般的なシートバッグに近い感じ。

あと、ワンショルダーの薄いバッグが一つだけ売られていました。どうやら、最近の円高で入手することが難しくなってきて、在庫として最後の一つだっていうことらしい。なんか、生々しくてそれはそれでよかったです。

会社の人と直接話ができるのもこういうイベントの楽しみの一つですね。

AMBOOT

大久保製作所という会社です。大久保製作所のブースでは、バイクに取り付けるバッグ類が多く展示されていました。

特に興味を引かれたのは、バイクに取り付けてペットを運べるバッグでした。このバッグはシートバック形式になっており、取り付けが容易で便利です。一般的なペットのキャリーバッグよりも取り付け簡単でペットをあちこちに連れて回りたい方にはオススメだと思います。個人的にはペットいないのでわかりませんけど。

あと、カブ用のハンドルカバーに目が行きました。個人的にはハンドルカバーを使う人で、NC750Sでもハンドルカバーを使っています。冬バイクが好きなので必須ですね。あるのとないのでは大違いです。

カブ用に作られていたものはウィンカーランプのところがくり抜かれていて完全にフィットする感じ。もし僕がカブを買ったら、たぶん冬にはこのハンドルカバーを買うと思います。

全般的に、デザインは可愛らしくしかもカラフルで、特に女性に向けたものが多い印象でした。原2クラスまでのバイクやスクーターでは女性の利用者も多いので、これはなかなか良い狙いだなと思います。

アパレル

HYOD

今回のモーターサイクルショーでは、事前にはアパレルにはあまり興味がありませんでした。実際にコミネやRSタイチは素通りに近かったです。ここHYODも素通りに近かったのですが、HYODのチェストプロテクター(HRZ906)を使っていることもあってなんとなく眺めていました。

説明員の方が話しかけてくださったのでそのあと少しお話をしました。

で、気になったウェアとしては、「UCHIMIZU」という非常に涼しい素材でできた夏パンツです。今年からパンツになったようで、実際に生地に触れてみると、真夏に履いたら涼しいだろうなと思いました。ただHYODって、僕のように太い人間にはあまり向かないです。作りが細すぎる。たぶん、格好よさを多分狙っているブランドなのでしょうがないですね。

それとエアバッグが出ていました。エアバッグの性能なり機能については何も語れないのですが、このエアバッグはサブスクでの利用も用意されていました。つまり月額いくらで払うときちっとメンテもしてくれるという感じ。

買取で5万5千円で、サブスクだと月に1,700円だったか。こんなところにもサブスクの風が流れていました。時代ですね。説明員の方にも「ここまでサブスクが来ましたか」といったところ、「そうなんですよ~」と笑われていました。

ROUGH & ROAD

「ラフロ」でかなり通じますよね。ちょっと独特な用品店なイメージがあります。

他にはないユニークな商品がたくさん開発されている感じ。

これから夏を迎える時期の展示会なので、春夏物中心のブースでした。このブース、写真は全然撮ってなくて紹介できなくてすみません。

さて夏といえば、メッシュジャケット。

ここには本当にスケスケのものがありました。ダイレクトエアメッシュジャケットFPです。涼しそうといえば涼しそうなんだけど、転んだ時に大丈夫かなというのがありました。あと、スケスケすぎて、あまり着るものを気にしない僕でもちょっと抵抗あるかな。若者だったら大丈夫だと思います。

それとどう見ても普通のチェックのシャツにしか見えないものもありました。ラフライドシャツFPです。サイズ的に着れるのであれば、是非欲しいとも思いました。多少寒くなってきたらインナージャケットとして着るのもありです。でも2万円近くするので結構高いなと思います。

ラフロは本当にちょっと変わったものがあって、見ていて楽しいです。ただジャケットを買おうと思ったことがあるのですが、僕のような太い身体には着れないみたいです。シュッとした若者向けで、HYOD、ラフロ、パワーエイジなんかが横にでかい人には着れないメーカーですね。

あとパンツの話。

夏の涼しいパンツって持っていないんですよね。ワークマンの一番最初の夏パンツを買ったことがあるのですが、膝プロテクタの位置がいまいちだったり、メッシュ部分が多すぎて、エンジン熱い状態になって、やっぱバイク専業じゃないな…、と思ったりしたものでした。

ワークマンのバイク用に使えるものを出し始めて何年か経つので、今年はだいぶ良くなっているかもしれないです。と、ワークマンブースはほとんど見なかった…。

で、ラフロにはメッシュだけどプロテクタが膝と腰について、さらに脚の内側にヒートプロテクションされているものがありました。フルプロテクションメッシュパンツルーズフィットです。あれ、なかなかいいな…。

スマートディスプレイ

今回のモーターサイクルショーで僕の中で一番の関心事はスマートディスプレイでした。

幕末にスマホの画面が熱で暗くなり、困ったことは数知れずで、直射日光が当たらないようにしたり気化熱で冷却するなど面倒な工夫をしてきました。

それが一気に解決する話なので興味を持っていました。

そもそもスマホの使用可能温度の上限が35度設定されているものが多く、これはちょっと低すぎます。今時真夏ではそれ以上気温が上がってしまうこともあるので、ここ高い設定温度で作って欲しいです。まあコストとの兼ね合いもあるので難しいでしょうけど。

それはともかく、今回は TANAX、Kijimaさんにスマートディスプレイの展示を見ました。

TANAXさんでは、かなり熱の入った解説がされていて、力の入り具合がすごいなと思いました。製品内容については、僕は特に語るところはないのですがその価格にモヤモヤ感があります。82,500円でした。高い。

KIJIMAさんのブースでも展示がありましたがこちらは3万5千円程度でした。 3割強TANAX製品より安いですね。それでもまだ高い感じがします。

単純に価格だけでは評価できないのはわかります。色々な機能があって、その機能差による価格差もあると思います。ただこの手の製品はまだ出てきてばっかりなので、単純にスマホのディスプレイだけ目の前に持ってこれるというのが素敵です。そして安価であること。

時間が経てばどんどん価格は安くなりそこに機能を盛り込んでいけるようになると思います。自分の後ろ側の状況をモニターする機能などは、あればあったで絶対いいと思いますがその分コストが上がるわけで、財布の中身と相談した結果導入できなくなる人も出てくるでしょう。僕もそうですね。

Amazonで中華の製品であれば2万円を切るものもあります。技適問題はちょっと置いておいても、まだまだ価格は高すぎる。まぁ黎明期だから仕方ないな。けど、個人的にはもうちょっと待ちです。

全体的に内容はわかりやすく、具体的な製品の紹介と個人的な感想がうまく組み合わさっていて、読者にとって興味深い記事になっていると思います。以下に、さらに良くするための提案をいくつかします。

まとめ

今年(2024)の東京モーターサイクルショーは、バイクのニューモデルなどよりもバイクを取り巻く環境の変化を強く感じました。

四大メーカーでは多分一番人気であろうホンダのブースの面積が小さくなり、展示物もニューモデルに比重が置かれていた気がします。確かに旧車乗りの人たちには、ニューモデルはそこまで興味深い物ではないでしょう。僕でさえそこまで古いバイクではありませんが、今すぐ乗り換えとか思わないので、最新システムにはあまり興味が行きませんでした。

アパレルに関しても比較的高級ブランドの展示がなくなっていた気がするし、ワークマンのような新興勢力の展示が増えてきたようにも思います。バイクは趣味性の高いもので企業側も収益率を高くしやすかったのだと思いますが、新型コロナウイルスの流行の後景気が低下し、消費者がコストをかけられなくなってきているんだなと感じました。

とはいえ、たくさんのメーカーの人たちが出展し、新しいもの便利なものが生まれてきていて、その中で眺めているだけでもとても楽しかったです。

今までも開催されるときには必ず参加してきた東京モーターサイクルショー。個人的に特に問題が起きなければぜひ来年もまた見物に行きたいと思います。

スマートモニターのような黎明期の商品の進化、ヘルメットなどのある程度成熟商品の新しいアイデアや方向性などが見れることを期待しています。

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buga

昔サラリーマンな工業系エンジニア。
今は、人に使われるのがだめで自営業で人間系エンジニア。
20代でバイクの中型免許を取り、50代半ばの今になって初めてバイクに乗り、なのでバイクの話題が多い今日この頃。

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